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一瞬なにを?と思ったけどすぐ分かった。なんでそうなったか、なんでAのせいじゃないかを言えってことやって。
そうやんな…不安になってんのに大丈夫だけ言われたって何が大丈夫か分からんやんな。
海ちゃんの横に座って出来るだけAに近い目線を合わせる。
「A、あのな…ひみつにしとってんけど和くんもともとコンコン出やすいんよ そういう病気なん」
「びょ…き?」
「うん Aが来る前から、和くんがAくらいの時からずっと病気なんよ だからAのせいじゃないよ? 」
じっと俺の目を見て、まだ何か言いたげで。話してくれるのを待ってたら
「Aがげぇしたからしんどいのいえなかったの…?」
って言われてちょっとびっくりした。え?いつから気づいてたん?
しかもそんな事考えてたんや
6歳やからって舐めてたらあかんな…
いやでも、なんかちょっと面白くて笑ったら5人とも
え?なんで笑ってるんみたいな顔して俺を見る。
「ははっ、それはさぁ…Aも一緒とちゃう? 和くんがしんどいの分かってたからAも言えへんかったんやろ?おそろいやなぁ」
俺の言葉を聞いて全員納得。
「そっかぁ そうだったんだねぇ Aちゃんも和くんも仲良しさんだ」
って優ちゃんがいうとAはにこって笑って
「Aもいえなくてごめんなさい おそうじありがとう」
なんてできた子や……海ちゃんとは大違いや
「おい、口に出てるからな」
あ、やべ
「一件落着だな Aはお粥用意してるし食べれそうなら少しずつ食べな ほら、晩飯にしよ」
優ちゃんと途中で帰ってきた良にぃが作った晩飯をみんなで囲いながら食べる。
その後はAも落ち着いて嘔吐することはなくて月曜日は大事をとって休ませたけど次の日からちゃんと学校にも行くようになった。
俺も体調バッチリやし
改めてこのメンバーって思いやりあるなと思ったし支えられてるし
Aとまた仲良くなれたかなぁって感じ。
End
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作者名:なの | 作成日時:2020年10月15日 19時