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「Aまで気づいてたんか……いや、まぁ気付くか…かっこ悪」
「久しぶりだねぇ なんかあった？……朝飯食うの遅いなぁとは思ったんだよねぇ」
「…まぁ、朝から…なんか変やったけど……別になんもないんよ ダンスレッスンもきついけど休憩くれるし最近休日っぽい休日無かったからちゃうかな」
湯船に2人で浸かるとか久しぶりで、簡単に引き寄せられて抱きしめられたかと思うと胸の音聞かれた。
「良かった 今落ち着いてるみたいだね 海ちゃんと理央が連絡くれたんだよ Aもだけど和くんの方が心配だったよね」
長い髪をかきあげながら笑ういっくん。
男前やなぁ……こんなんほんまに女の人惚れてまうんちゃうか。
今まで全く働かなかったくせに俺らが成人してからこうやって日雇いとかレンタル彼氏して遊ぶ様に働いてるいっくん。
ダメ男やとは思うけど実は賢いしなんか考えてるんやろうな……っていうか……まぁ、働かへん理由を俺は知ってるし
いっくんが無理なくやってくれたら俺はいいかなぁ
ちょっと寂しいけど
「……和、毎回言ってるけど俺がこの仕事するの嫌だったら言ってよ？ お前に負担かけるのだけはしたくないんだよね」
「……いっくんさ、今自分がええ男なんわかってそれ言ってるやろ……自分に酔ってる顔してんで」
「あは、ばれたァ？」
ほんとくだんないなぁ…と思いながら笑ってたら安心したようにいっくんも笑ってて
やっぱり俺この空間好きやなぁ…
「Aもさ……俺の事心配してるっぽい……から……謝らなあかんなぁ……自分がしんどいやろうに 申し訳な…」
そうだねぇ、なんて言って考えるような顔をすると
「Aちゃんも優しい子でよかった」
って。
まぁ、確かに、そうやんな
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作者名：なの | 作成日時：2020年10月15日 19時
