男子6人でシェアハウス【オリジナル】 (ページ17)

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＿＿＿＿……

「ただいま」

別に気にしてる訳じゃないけどつい見てしまう靴の数。
和の靴以外はなくて和は家にいるんだってわかる。「おかえり」って必ず言ってくれる和が居ないってことは部屋か

と俺も荷物を置きに部屋に行く。
和と俺は同じ部屋を仕切りで分けてる感じ。部屋は個室ではあるけど2つの部屋が繋がってる感じで、部屋に入るとすぐに違和感に気づいた。

「ｹﾎｯｺﾎｯ、…ｾﾞｪｯ、げほっ！ごほごほっ…！」

苦しそうな咳き込みにすぐに和だと分かって仕切りをあけて和に近づく。

部屋の入り口で蹲る小さな背中が咳き込む度に揺れてて手には吸入器が握られていた。

「和！」

「！ｯ、ゴホッゴホッ…り、ぉっ…げほ、っｾﾞｪｾﾞｪ……」

「上手くできた……？ほら、凭れていいから……久しぶりだな…発作…」

咳込んでたせいで生理的な涙で顔ぐちゃぐちゃだし、体も熱い。
吸入器握ってるけど使った感じなくて聞いたら首を横に振った。

「手伝うから、俺も、上手くできるか分かんないけど……貸して…？」

和から吸入器を受け取って背中を擦りながら口元に当ててｾﾞｪｾﾞｪと苦しそうに呼吸するタイミングを見計らう

「……息吐いて…………よし、……いくよ、吸って！」

和が背中を震わせながら吸うのと一緒に吸入する。
少し間を置いてもう一度。