男子6人でシェアハウス【オリジナル】 (ページ2)

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epilogue ページ2

side kai

「え？！誰？！隠し子？！」

「海やばいじゃん……客との子……？」

「お前ついにやったのか……」

まん丸の目を更に丸くさせてオーバーにリアクションをし市にくっつく和、その横でわなわなとわざとらしく両手を口元にやってリアクションをする市。はぁ、と大きなため息をついて腕を組んで疑わしい目をしてくる良。

全員わざとらしいし、とても腹立たしくはあるがこの反応は仕方がない。ってか俺どんだけ遊んでると思われてるの。意外と一途なんですけど。

「にぃ……」

そんなことを思っていると俺のジーンズを不安げに掴んで後ろに隠れるA

「あれぇ、Aちゃん……どうしたの？」

「！…ゆーくん」

仕事から帰ってきた優が俺の妹を見て直ぐにしゃがみ目線を合わせる。

「こんにちは僕のこと覚えてくれてたんだね？」

普段から物腰が柔らかいし人との距離が適度で優しい優は誰に教えてもらうでもなく自分からは近づかずにAと目線を合わせて挨拶をする。さすが

優の問いかけにうん、と頷くA。
そう言えば優は唯一俺の実家に行ったことあるし母さんの事も知ってるんだっけ…
あの家は母はお姫様だからな…。傍から見れば何もかも揃ってて良い家族ではあるけど全てが母の都合よく動かないといけなくて
周りの奴らもそれに不満がないのが俺の不満。

「…海くん、どうしてAちゃんがここに？」

「あぁ……ちょっと酷くて見てられなかったんだよな」

「どういう事？」

「それは「海くんストップ」」

事情を説明しようとした時優が止めに入る。そしてすかさず和が

「Aちゃん初めまして、俺和っていいますなぁ、一緒に遊んでくれる？」

優に手招きされてゆっくり俺の足から離れて優と和の元へ。
あぁ、うっかりそのまま話すとこだった。確かにAにはちゃんと話したけど聞きたくないかもしれないし、こんな知らない大人の男ばっかに囲まれてたら不安になるよな。

優はこういう時誰よりも冷静だし、和も理由知りたいだろうけどしれっとサポートしてくれる。