【夏油傑】サウダージ【呪術廻戦】 (ページ4)

今日:3 hit、昨日:1 hit、合計:282 hit

◽︎ ページ4

・

「到着しました。資料の方読まれていると思いますが、今回の呪霊は女性を狙った犯行です。瀬野さんはくれぐれをお気をつけを。」

私が頷くと、それでは帳を下ろします。と補助監督の方が言うと

澄み渡った青空が真っ暗で夜の様になった。

『何度見ても慣れないなぁ〜この帳。』

「そうかい？私は案外心地がいいけどね。」

旅館に足を踏み入れた瞬間、猛烈な悪寒が私を包んだ。

『十中八九特級呪霊で間違いなさそう。』

「君の察知能力には毎度驚かされるよ。慎重に行こう。」

3級程度の呪霊を払いながら、奥へと進む。

『ここで間違いなさそうだね。』

スウィートルームかと思われるくらい、趣のある襖の前まで来ると、禍々しい呪力が辺りを漂っていた。

『あくまで戦いの中心は私だ。離れないでくれ。』

わかった。と返事する代わりに頷くと、夏油は重たく感じられる襖を引いた。

・