【暗殺教室】絶対に許さない ［超シリアス]

カルマside ページ47

ゴｯ______



月水が悲痛な叫び声を上げて片岡さんの手を振り払った瞬間、片岡さんのこめかみに月水の手が当たった。


当たったと言うよりは殴打並の威力。


俺は喧嘩慣れしてるから、人のどこを狙えば痛いか、いち早く倒れるかは大概把握している。


だからこそ、せんせー達が焦る理由はすぐ分かった。


だが、1つ分からない。


ぐったりとして倒れている片岡さん。そして、そうさせた月水が、まるで何かに怯えるように、目に涙を浮かべて震えていた事が。



なんで、なんでそんな顔してんだよ。


初っ端から殺すぞなんて言っておいて、いざ気絶したからびびってる？ いやそんな訳、そんなこと気にする奴じゃないだろ。

父親を殺したって言うのは、あの『人殺し』って言ってたヤツだ。

急に体制を崩したのは…？

急に泣いたのは？

父親を思い出して動揺したから…？

いや、それじゃ逆なんだって、月水は下から見上げてんだから！



考えれば考えるほど、時が経てば経つほど、本当に月水が分からない。


『うぉっ！』


突然、風が舞起こり、走っていた足が止まる。


ギュンッ！と、片岡さん達の方へ走る俺達の横を何かが通り過ぎた。



___NO side____


事態を察し、先に走り出した生徒達を抜きさり、一瞬でメグとAの元へ駆けつける殺せんせー。


倒れているメグを抱き上げ、足を痛めているAも持ち上げた。


腰に巻きついた触手の違和感でハッと、我に返るA。



『このっ、離せっ！離せよっ！！』


怪我の事など忘れ、触手の中で暴れ回るA。


『暴れないでください！！ 今は一大事です！！片岡さんの症状をよく診なければ！！』

『なっ！』


それに、君の足もただの捻挫じゃないだろう。と付け加え、メグやAに負荷がかからない最速で、保健室まで飛ぶ殺せんせー。


何かとても焦っているようで、自分の一大事を上手くすくえない事への怒りか、

『このっ！！』


横に気絶した人がいるにも関わらず、いや、自分もそれに含まれているのに、Aはナイフで触手を刺した。



にゅっ！！と殺せんせーが顔をしかめる。



だが___



殺せんせーの触手はAを離すどころか、さらに落とすまいと、強く、優しく抱え直した。



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┗=͟͟͞͞( ˙∀˙)=͟͟͞͞┛ もうすぐ伊達巻の季節

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