自己中 ページ42
『次！！片岡メグ！ 月水A！』
首や肘を伸ばしながら烏間の前に立つAとメグ。
ひなたやカルマだけでなくその場にいる全員がグラウンドに注目した。
Aはどうやって烏間と戦う？片岡さんは大丈夫なのか？作戦は？
様々な疑問が飛び交う中、
『おい。』
とAがメグに話しかける。
『何よ…』
眉間にシワをよせ、機嫌の悪そうに話しかけられ鼓動があがる。今から作戦会議でもする気？ と思うと、
『手え出すな、出したら殺す。』
『！？』
メグだけではない。周りも、烏間も驚いた。
あまりに冷酷。 これではペアの意味が無い。片岡の顔から血が引いていくのが見えた。
任されたのに 何とかしなくちゃ 何か言わなきゃ
メグの責任感との葛藤が始まった。
先程まで準備運動をしていた体が強ばる。 拳を握りしめ、考えを止めず、溜まりに溜まった感情を抑え、言葉を紡ぎだそうとする。そこに…
『ちょっと、それはないんじゃない？』
やっと出た言葉。
だが、 これを発したのはメグではない。
『一人でやる？ふざけないで、メグの気持ちも考えてよ！』
片岡とペアになるはずだったひなただった。
『今はペアでやる時間でしょ！？それにメグの評価だってある、自己中な事言わないで！！』
悔しいのだ。メグとのペアをこの自己中のために解消したのも、その自己中が一人でやると、まるでメグをあしでまといのように扱うのも。
一緒にいる時間が長いからこそ、Aが許せなかった。責任感の強いメグが、責任感によって任されたこの面倒事を面倒事の発端のせいで苦しめられていることがひなたにとっても辛いのだ。
『…』
ひなたの訴えに対し、うるさいなと言わんばかりの睨みとだんまりを決め込むA。
険悪な、空気が流れる中、
『全くもってその通りですねぇ。それではペアでやる意味がない。』
にゅるにゅると校舎側から歩いてきたのは殺せんせーだった。
殺せんせーはAの前に立ち、
『2人で行うことによるコミュニケーション、選択肢の増加、刺突率の向上、それら全てが破綻してしまう。』
顔いっぱいのバツを示した。
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諸事情により更新を停止していました。
誠に申し訳ございません。 これからはぼちぼち更新していきます。
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リリィ - 続き気になります！更新楽しみにしてます！ (2019年12月27日 7時) (
レス) id: 14d9286bf4 (このIDを非表示/違反報告)
遥緋(プロフ) - みずはさん» 年初めにこんなに嬉しいことあっていいんですか…(T-T) 私もシリアス書いてますがギャグ小説も好きです笑 応援ありがとうございます(^-^) (2019年1月2日 12時) (レス) id: 04acd519f5 (このIDを非表示/違反報告)
みずは(プロフ) - この小説、本当に大好きです！以前にコメントした多くの人達がおっしゃる通り、ハイクオリティな作品で本当に面白いです！自分はギャグ小説を書いている身なのですが、このようなシリアス小説読むのは結構好きなんです！これからも応援しています！ (2019年1月1日 21時) (レス) id: 59a7a927b3 (このIDを非表示/違反報告)
遥緋(プロフ) - チョコプラさん» ありがとうございます。歓喜のあまり心臓が痛いですわ…(T-T)ご愛読よりよろしくおねがいします。 (2018年12月30日 22時) (レス) id: 04acd519f5 (このIDを非表示/違反報告)
チョコプラ - 遥緋さん» このクオリティなら月一でも文句は言えないです…、高クオ漫画の隔離連載みたいな…、嫌われとかの対応もしっかりしてて、自分の小説より原作に重んじてる姿勢もめっちゃ好感持てます、どうか完結までがんばって！！ (2018年12月30日 22時) (レス) id: 1ac327dbae (このIDを非表示/違反報告)
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