コピーの天才はサッカーを潰すみたいです。 (ページ35)

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パラレルワールドページ35

「はー、っ、
あー、疲れた」

「どうだ？楽しいだろ!サッカーは！」

俺の横に寝っ転がった円堂。

「…ああ。」

「やっぱ、辛いか？」

「…ああ」

楽しかったっちゃあ楽しかった。

久しぶりにサッカーできたし、仲間とも再会できた

なのにいつも頭にいるのは岩花

「A真相を教えてくれ。
なぜ雷門を潰そうとした？」

「…話しただろ？
円堂が見てみぬふりをしたから監督に就任した今を見て俺が雷門を潰そうとした。
ただそれだけ。
けどやっぱ潰せなかったなー。
本当に俺はサッカーが好きみたいだ。
子供にサッカーを教えて、楽しいと思ってるけどそれを閉じ込めてたみたいだ。」

目を閉じれば代表の頃の記憶が流れてくる。
円堂から見捨てられた記憶。
岩花からいじめられてた記憶。

「…潰さなくて正解だったか？」

「…ああ。
今の雷門は潰さずに残しておくことにするよ。
実力も確かだ。才能もある。
短期間で化身をよく覚えさせられたな。」

「まあ、大変だったが…」
と苦笑いする鬼道。

「円堂。ありがとう。
昔のことは忘れないけど、やっぱお前がいないとオレは…？円堂？なんの真似？」

横を向けば円堂は変なスイッチを持ち立っていた。

「わりぃ！A。

この世界はお前にとって邪魔な世界だったみたいだ！

せっかくここまで生きてこれたのに…

ごめんな！守ってやれなくて！」

「ちょっとまって、話が見えない。
どういうこと？」

円堂は躊躇せずにそのスイッチを押した。