幸せな日常 ページ28
昨日
練習後みんなはストレッチをし解散した。
明日の集合は8時と伝え。
琥珀とクロは風呂へと向かった。
オレと灰崎は合宿場を手配しようと場所を探していた。
「場所は何？」
「奈良とか静岡とか？」
「遠くね？」
「それな」
うーん。と悩んでいたら、夜の7時になってしまっていた。
「西蔭！お腹空いた！」
「す、すいた！」
「げ、もう7時…」
「今日の飯はなんだ？」
「カレー。」
「カレー！はやく！」
「た、たべたい！」
「さっさとつくってさっさと寝ようぜ。」
「ああ、そうだな…
明日でも明後日でもこの作業はできるしな…
作ってくれるの手伝ってくれる人ー！」
「はいっはい！」
「は、はい！」
仕事場から移動し、キッチンへと向かった。
人参、じゃがいも、玉ねぎブタ肉カレールーを用意しカレーを作り始めた。
灰崎と琥珀とクロは作ってる作業をみたいのか、こちらをずっと見ている。
「(早く終わらせてぇ…)」
_____
＿_
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カレーを作り終わり、食べ終わり、灰崎と話していたらクロと琥珀はそわそわし始めた。
「？クロ琥珀どうした？」
「あ、あのね…」
「僕達からプレゼントがあるんだ！」
そう言うと走って隣の部屋に向かった。
「大きくなったな、あいつらも。」
「ああ。
いつの間にか…
なんか、大人になりかけてるよな…」
「じじいくせぇな」
「感心してるんだよ。」
「それがじじいくせぇんだよ。」
「なんだとっ！」
「西蔭！いつもありがとう！
僕達にくれたお小遣いをためて買ったんだ！」
と長方形の箱を渡された。
「え、いいの？」
「うん！だって、いつも僕達のために用意してくれてり、サッカー教えてくれるし！ご飯だって作ってくれてるから、少しでも…」
「い、いつもありがとう！西蔭！」
「…いいのに…」
「灰崎も選ぶの手伝ってくれた！」
「おい！それは内緒って言っただろ！」
「…ありがとう、3人共！
なか開けていい？」
「「もちろん！」」
ラッピングを外し箱を開けた。
中には黒が特徴の時計。
余計な機能がついてなく、シンプルなデザイン。
俺はこういうシンプルなものが好きだった。
多分これは灰崎が教えたのだろう。
なんか、涙腺やられる…
「あー、やばい…っ、」
我慢ができなくなり涙をこぼさないように上を向いた。
灰崎は笑ってる。
琥珀とクロは心配してオレを抱き締めてくれてる。
優しい子に育ってよかった…
引き取ってよかった…
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作者名：無色無名作家 | 作成日時：2020年1月6日 0時
