アップ ページ14
「バカ崎はだまってろ！」
「んだとてめぇ！」
「まあまあ、灰崎はスパイクあるの？」
「あいつの予備があるから使うんだよ
くそが、サッカー嫌いならなんであんなに強い技打ちまくるんだよ！くそが！」
「あはは。
サッカーが嫌いだから日本代表のときに努力しまくって強化したんだよ。」
リフティングをし、足を慣らした。
ボールを高く飛ばした。もっと飛ぶためにクロスバーを使い回転しながら高く飛んだ。
「あ…」
いつの間にか、Aの右足には炎がまとっていた。
「ファイアトルネード」
右足でボールを叩きつけ、相手のゴールへと一直線。
地面に着地すると、じーん。と足が動かなくなる。
ファイアトルネードを打つと毎回こうなるためアップのときにしか打たないようにしている。
「…強化できたんだね！
本家を超えるファイアトルネードだ！」
「…まだだ。」
「え？」
「まだ、威力が足りない」
もっと練習しないと、
もっと…
「A、やっぱりサッカー好きなんだね！」
「は？」
「だって、もっと威力ほしいから練習しまくるって、サッカー好きな十分な証拠だよ！」
「…ちがう
オレは、潰すんだ。
潰すために練習をするだけ」
「それでもいいよ、おれは。
Aが認めなくても、おれはそうだ。って信じてるから。
サッカーを潰したいならそれでいい。
おれらがAをとめる。」
「…おれらってさ、
お前一人だけじゃないの？」
「いや、僕達がいる。」
そう言って現れたのは基山達。
「今回は俺達が勝つ。」
そう吉良に言われた。
「残念だけど、君たちが勝つ確率は0%」
「てめぇの確率なんか聞いてねえ！
確率なんかひっくり返してやる！」
無駄だよ。
そんなのしても無駄だ。
オレのラストレフェリーには敵わない。
「もう救急車でも呼んどいたら？」
「それはこっちのセリフだ」
「あ？」
「さっさとやるぞ。俺達は違う場所でアップはしてきた。てめぇもファイアトルネード打ったからもういいだろ。
稲森、バカ崎どけ。」
「う、うん。」
「あ？！てめぇもかよ！」
グチグチ言いながらだったが、大人しくベンチへと座った。
「さて。やりますか。
誰が一番にくたばるのかなー！」
「ヒロト、覚悟してかかるよ。」
「強敵。ってわけか
ラスボスみたいな感じか？！あ？！」
「ああ、それも馬鹿みたいにな」
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作者名：無色無名作家 | 作成日時：2020年1月6日 0時
