編集長と新人さん【tn】 (ページ9)

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5-1.黒い過去(スキップ推奨)※暴力、流血シーンございます。気をつけてページ9

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tn side

tn「じゃあまた次の撮影で」
os「またねめぅ！」
『お気を付けて』

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はあ...なんか敬語使ってるA見るとあの頃を思い出すな...

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199×年×月×日

『痛い。やめて』
A父「やめるわけねぇだろクソガキ」
ﾎﾞｺｯﾊﾞｷｯ
『ってぇ...』

Aの家庭環境は最悪だった。もっと言えばシッマの家より荒れてたし、それならシッマの方が家族に愛されてた。

『痛てぇ...助けてよ母さんっ...なんで、なんでっ...』

Aの母は父親の暴力により死んでしまっていた。

A父「母さんに助けを求めたって無駄だ！だって、もうこの世に居ねぇんだからよぉ！」
『こんのクソジジイ...』

それでもAは耐えてた。俺は怯えてAが暴力を振るわれているところを黙って見てた。反抗したら俺も殴られそうで、ずっと傍観してた。Aの母親が家族を亡くした俺を拾ってくれた時はまだ優しい人だった。
でも...

tn「おじさん！お仕事お疲れ様！」
A父「ッチ...うるせぇ！」
ﾊﾞｷｯ
『父さん！？』
A母「ちょっと！何やってるのあなた！」

Aの父親が仕事から帰ってきて出迎えたら俺は殴られた。いつも「ありがとうな」って言って頭を撫でてくれてた人が。

『父さん！何があったの！？』
A父「リストラされたんだよ...」
A母「それならまた、仕事を探しに行けばいいでしょう。それまでなら私の収入でも生活は出来るわ」
A父「うるせぇ！！」
ﾊﾞｷｨ!
A母「きゃあ！！」
『母さん！大丈夫！？』
tn「おばさん！」

俺はショックだった。その日から幸せだった生活は崩れて行った。

『父さん！やめて！母さんを殴らないで！』
A母「いいの。A、トンちゃん。部屋に行ってなさい」
『母さん！ねぇ！母さんってば！私たちと逃げようよ！』
tn「おばさん！なんでっ！」

Aの母親は俺たちを庇って死んで行った。
その次に対象になったのはAだった。
性的暴行は加えられてないものの、毎日、毎日、ずっと立てなくなるまで殴られていた。
俺はAの手当てをし続けた。

『トン氏。もう少しでこの生活は終わるからね』

Aはそういった。
次の日、Aの父親はリビングで血を流して倒れていた。警察はずっと捜査を続けていたが、俺は犯人がわかっていた。Aだ。Aがナイフで刺して殺した。その後俺らは違う家族にそれぞれ引き取られて行った。

✄-----ｷﾘﾄﾘ----
今更誤字に気づいた()
申し訳ない()