命にかえても1【東京リベンジャーズ】【男主】

8.3抗争1 ページ27

8月3日

俺は祭りに行く前にある場所に来ていた。

『真一郎くん、今日も来ましたよ。』

俺が来た場所は真一郎くんの眠っているお墓だった。

俺は不安な時や辛い時、そして大事な行事がある日などはいつもここに寄っている。

『真一郎くん、またマイキーとドラケンがケンカしたんすよ。ホント懲りねえ奴らっすね(笑)真一郎くんがいればすぐに収まったかもしれないのに、俺じゃ力不足でした苦笑』

『でも、真一郎くんに似てるタケミっちって奴が2人の喧嘩止めてくれたんすよ！ホントあいつには頭上がんないっす(笑)ホントアイツはすげーよ。真一郎くんにも合わせたかったな。』

俺はいつもここで真一郎くんに近況報告をしている。

『真一郎くん、またマイキーと場地と4人で祭りに行きましょうよ。』

俺は真一郎くんのお墓の前か自分の部屋でしか泣かない。

誰にもオレの弱いところは見せたくなかった。

昔、真一郎くんが俺に

真｢A、お前は強い。だから弱いやつを守ってやれ！泣いてたら強くなれないぞ！｣

『泣いてないもん･･･。』

そんなことを言ったオレに真一郎くんはしゃがんで、

真｢よし！約束しよ、これからAが泣くのは俺の前でだけだ！だから、今は気が済むまで泣け！｣

『真一郎くん、う、うわぁぁぁん。』

俺は何かがプツッと切れた音がして、真一郎くんに抱きつき泣き続けた。

俺はそれから真一郎くんの前でしか泣かなくなった。

真一郎くんのお葬式が終わってから、俺は自分の部屋、それか真一郎くんのお墓の前だけでしか泣けなくなった。

『真一郎くん、俺はマイキーを皆を守れるのかな。』

真｢(大丈夫だ。お前なら大丈夫！)｣

ハッ、

『真一郎くん？･･･ありがとう。』

『じゃあお祭り行ってくるね。またきます。』

俺はそのままバブに乗って武蔵祭りに向かった。

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