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彼女が姿を消してからちょうど一月後。
藤堂は押入れの奥に
一度見ただけではわからないように細工された手紙を見つけることになる。
差出人の名はない。
ただ、誰からのものかはすぐにわかった。
藤堂「鋼・・・っ。」
手紙を開く。
中に書かれていたのはたったの四文。
―――この手紙を見ているなら、僕はそこにはいないだろう。―――
―――あんたなら、うまくやっていけると信じてる。―――
―――今までありがとう。―――
―――生きろ。―――
たったそれだけのそっけない文面だが、彼女の気持ちは確かにそこにあった。
藤堂「・・・俺の方こそ、ありがとう。・・・俺、精一杯生きるから。
・・・・・・おまえも、元気で生きろよ。」
彼の目から溢れた涙が、一つ、また一つと染みを作っていった。
―――――GAMEOVER?―――――
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朧 龍 - 50000hitいきました、ありがとうございます! (2021年1月19日 5時) (レス) id: 345339f75a (このIDを非表示/違反報告)
朧 龍 - 40000hitいきました、ありがとうございます! (2019年11月7日 20時) (レス) id: 345339f75a (このIDを非表示/違反報告)
朧 龍 - 20000hitいきました、ありがとうございます! (2018年1月17日 0時) (レス) id: b9ef8b0095 (このIDを非表示/違反報告)
朧 龍 - 10000hitいきました、ありがとうございます! (2016年3月27日 23時) (レス) id: 3eb883c0b1 (このIDを非表示/違反報告)
朧 龍 - 弓 桜さん» じゃ、楽しみにしてる。(ニコッ)(by主人公) (2016年3月18日 0時) (レス) id: 3eb883c0b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朧 龍 | 作成日時:2015年5月26日 16時