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『うーん…?』

配線は間違いなく切ったし、解体は大体終わった。しかし秒数は進むばかりで止まる気配がない

やっぱり付け焼き刃の知識だけじゃダメなようだ。

…考えるのはやめて、最終手段に行こう

確か近くにダムがあったはずだ、パルクール中に見つけたのだが最悪爆弾を抱えてそこに放り投げれば被害は小さくすむはず


そう思い立ち、爆弾を布に包み始める


「おい坊主、こんな夜更けに何してんだ」

「蹲って具合悪い?大丈夫か?」

『っ!』


突然、背中から声をかけられ思わず立ち上がってしまう
…その時、布がズレて中身が現れてしまった


「は!??爆弾じゃねぇか!!!!」

「なんでこんな所に!?てかあと5分もないじゃん!!!」


背の高いお兄さん2人に爆弾がバレてしまったようだ
…どうしよう、すぐにでもダムに向かわなきゃいけないのに

「すぐに解体しなきゃ!…あれ、途中まで終わってね?」

「は!?…今は取り敢えず解除だ!!っあ゛ぁ道具がねぇ!!」

『えっ…あっとこれ使ってください』

「「なんで持ってんだよ/の!!?」」

『常備品で』

「っ坊主、話は後だ!!ハギ!お前は警察に連絡しろ!!」

「わかった!」

お兄さんは瞬時に今の状況を把握し、爆弾を解体し始めた
…今どきの人は爆弾処理ができるだな、母は異常じゃなかった。


僕が唖然と見ていると、くるくるパーマお兄さんが大きく息を吐いてドサッと尻もちをついた


「…止まったぜ、流石に実技と本物との扱いは全然違うな、肝が冷えた」

「早すぎない!?」

「いや…粗方終わってあって俺は最後の配線と裏側についたのを解除しただけだ」

あー裏側にもあったのか、焦ってて視野が狭くなってたな

爆弾は本当に解体出来たようで、ピタリと時間は止まっていた。

…あれ、よく考えたらこの状況不味くない?長髪のお兄さんが警察を呼んだって言ってたし、ここに僕がいるのめちゃくちゃ怪しいし事情聴取なんかされたら絶対に母さんにバレる

2人が安心からかワイワイと話してるのを横目にコッソリと後退さる



「……てかよぉ坊主」

「説明、ちゃんとできるよね?」


グリンッとお兄さんの顔がコチラを向き、ドスの効いた、有無を言わさない問いかけに『ヒッ…』と声が漏れた

嫌な予感…

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アカイカ - 朱夢さん» ありがとうございます!✨ (2022年6月5日 21時) (レス) id: 64c8d779ad (このIDを非表示/違反報告)
朱夢 - とても面白かったです‼️寒暖差激しいですが頑張ってください。 (2022年5月24日 19時) (レス) id: af58c4fc49 (このIDを非表示/違反報告)
アカイカ - しおポンさん» ありがとうございます…!ハチャメチャに嬉しいです! (2022年5月16日 17時) (レス) id: 64c8d779ad (このIDを非表示/違反報告)
しおポン - 作品、拝見させて頂きました、、、!これからどんな風に主人公君が成長していくのか楽しみです! (2022年5月16日 1時) (レス) @page15 id: 6db5cc4293 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アカイカ | 作成日時:2022年5月13日 21時

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