「行けない、行きたくない」【暗殺教室】

▽17 ページ20

Side瑠璃



「おはようございます！

三学期もよく学び、よく殺しましょう！！」





「...」





「...うん
おはよう殺せんせー」






.







「俺も...おまえの素性の情報は断片的にしか知らなかったが

全部話せば...生徒たちがこうなる事は目に見えていた




おまえは、生徒にここまで重いものを背負わせても
教師の仕事をなお完遂できるのか？」





「...

見ていてください烏間先生、私との生徒達の行動を

場に応じて柔軟にやり遂げる覚悟がなければ...最初から教師になどなってませんよ」







───



みんな、殺せんせーの過去を聞いて





落ち込んでいるというか、なんというか





いつもは賑やかな教室は、しーんとしていた






.






そりゃ、ね。





私だって、過去を聞いたとき





殺そうとしたこと、後悔したもん





あの後、殺せんせーに言われた言葉





「君が本気で殺しに来てくれたのはいいことです。

ですが自分の身を大切にしない人に、暗殺者を名乗る資格はありません。

これからは、私のことだけにとらわれずに、自分の身を大事に出来るような暗殺をしてください」





私は、この言葉で間違っていることに気付いた





この言葉がなかったら、私はまた自分の身を犠牲にするような暗殺をやっていただろう





これからもずっと、私が間違ったことをしたときに注意してほしい





私の歪んでいるところを先生に手入れしてほしい







.







.







.







.







殺したく、ない。

▽18→←▽16

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す