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JN「わー、食べた食べた」


お腹をポンポン、と叩きながらそう言うソクジンさん。
映画を観終わった後お腹いっぱいって何しに来たの。


わずかに膨れたお腹。
そりゃそうだ。全て完食したんだから。私の食べ切れなかった分まで全て。





JN「よしっ、Aちゃんお腹空いてる?」



『え、?』



JN「夕食どこで食べよっかぁ〜。


オムライス食べたいな…

でもAちゃんのオムライスじゃ無いと意味無いんだよな…」



1人でぶつぶつぶつぶつ。




『今さっき沢山食べたのにまだお腹空いてるんですか…?』



JN「空いてる」


なんなんだこの人の胃袋どうなってるんだ…





『家で食べるので良いならオムライス作りますよ…?』



JN「うそっ、ほんと?」



『う、うん…』



JN「でもAちゃん外で食べたいんじゃ…?」



『え、なんで…?』



JN「この前美味しいパスタ屋さんがあるから今度行きたいなって…この近くにあるじゃん?」



『なんで覚えてるんですか、』



この人は本当に、私の一語一句全て覚えてる。何気なく発した言葉も全部。自分で言ったかどうかも忘れてしまうくらいどうでも良いことでも、後で彼の口から出てくることが沢山ある。


あの時こう言ってたでしょ?って。





JN「だから、大好きな人の言葉は覚えちゃうの。

あ、気持ち悪いとか言わないでよ、」



『気持ち悪い通り越して凄いですよもう。なんですかその記憶力…』



JN「やー!気持ち悪い通り越すなよ!」



駄々をこねるように大きい声で私にツッコんだソクジンさん。

他の人がジロジロ見てる。笑





『パスタは今度また一緒に行きたいです。今日はオムライス作ります。』





JN「ほんと好き。大好き。




まじお嫁さんにしたい。……あっ。」




口を抑えた彼。





正直、今のは私もドキっとした…








JN「あーもう。笑

俺は多分なんでもカッコつかないから、きっと今なんだと思う笑」



『…え?』








ん。と差し出した彼の手の上には小さな青い箱が乗ってて。



それを躊躇なく開けたソクジンさん。









『待って、だめ、泣きそう、』










JN「結婚して下さい。」





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作者名:ななペコ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Nanapeko71/  
作成日時:2019年5月31日 18時

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