100文字以内。2【JN】

78文字目。 ページ28

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「いつも思ってたんですけど、ネクタイに付けてるネックレス？すごく素敵ですよね！誰かから貰ったんですか？」






何度断っても懲りない女性。









触ってほしくない大切なものなのに、






他の人に触られたら、君と僕の思い出が汚れてしまう。











君をいつでもそばに感じられるように、





ネックレスをネクタイの裏に隠して付けてた。








君が生前に残した僕へのプレゼント。









記憶を無くさないように、






君が僕を忘れないように、










いつだって僕のそばに置いてた。












そんな僕たちの領域にズカズカと入り込んでくる非常識な女性。






ベタベタ触って、「素敵ですね」なんて言ってる。








素敵なものを、そんな適当に触るだろうか？





ましてや自分のものじゃないものを、許可も無しにベタベタと。？










この会社は非常識人ばかりだ。















『触らないでくれますか！』








僕は耐えられなくなって怒鳴った。









つもり。













「え、あ、ごめんなさいね。」












謝ってるくせに、その顔はどこか笑ってる。












ありえない。

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