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JM「…僕、早くみんなに追い付きたいんです。」



怪我を診てもらう為に病院へ行った帰り路、宿舎へと向かう車中、
深く帽子を被ったジミンは小さな声でそう訴えた。



JM「みんなそれぞれ個性があって、何年も沢山努力してて、充分かっこいいのにまだ上を目指してて。」



ルームミラー越しに見えた彼から、どこか静かな闘争心が垣間見える。




『私、ジミンさんがマンスリーで送った9回の動画、全て見ていました。』


JM「…え、そうだったんですか、」



『私はマンスリー管轄外でしたが、
マンスリー担当の先輩から毎月自慢のように動画を見せられていて、』


目の肥えた先輩があそこまで絶賛するのだから、あの時からパクジミンは認められていたも同然なのだ。



『私、ジミンさんって、人を惹きつける力があると思うんです。


それに、努力する才能も持ってる。



あなたが毎日あのメンバー達のそばにいるから感覚が鈍っているのかもしれないけれど、

努力出来るって、凄いことなんです。


あのマンスリーで見た動画、
9ヶ月間毎月、自分だけの力でしっかり成長していたのを見て、ずっとそう思っています。』



ハンドルを握る力が無意識に強くなるのは、
この言葉が嘘偽りない私の本心だということが彼にちゃんと伝わって欲しいと、そう願う気持ちからだ。




JM「…本当に、ありがとうございます。」




そう言ってジミンは座ったまま、深く頭を下げた。




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作者名:ななペコ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Nanapeko71/  
作成日時:2021年9月14日 0時

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