《BTS》新人発掘課の私、無名練習生を持つ。 (ページ14)

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「はい、お疲れ。明日までに仕上げて来て」

1週間目のレッスンが終わり、各自帰る支度を進める中、トレーナーの声が響いた。

「あ、1週間後、先輩達のレッスン見学するからね。

皆レベル高いからしっかり彼らから学んで。」

「「えっ、」」

皆が連動したようにトレーナーに振り向く。

JK「先輩…？」

『良かったですね。』

きっと先輩というのはあの4人の練習生達がいる上級クラスの事だろう。

選考漏れの練習生達は必ず下級クラスとしてレッスンを行い、
3ヶ月後に本格的な入所が決定すると、次は普通クラスへと配属される。

また、3週間に一回のペースで毎回テストが行われていて、
そこで評価を受け、進級か現状維持、落第、または退所かを言い渡されるのである。

練習生になったからと言って安泰というわけでもなんでもないのだ。

今上級クラスにいるのは8人。

そのうちの3人は約5ヶ月間現状維持の上級クラス常連で、

もう1人が以前のオーディションで、実力は認められたものの今回のコンセプトには合わなかったという理由から特待生としていきなり上級クラスに配属された天才肌。

そんな4人が、
事務所内をリアルタイムでざわつかせているデビュー候補だった。

JK「Aさん、」

『はい？』

JK「その、先輩方ってどんな方達なんでしょう…？」

『パフォーマンスを拝見した事はありませんが、とても素敵な練習生です。』

JK「そうですか…楽しみです…」

私も意外に楽しみだったりする。

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