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"テストの日がこんなに楽しみなことってある？"
そうは言うけれど、そんなに楽しみなようには見えなかったのは彼があまりにも冷静だからだろうか。
私も同じだよ、と返せば、良かったと頬を緩ませるジミンくん。
LoveかLikeかは置いておいて、
自分の気持ちを言葉にして相手に伝えるのって私には恥ずかしくて出来なかったことだったから、
そんなジミンくんにまた、胸が高鳴る。
幸せな感情を言葉にして伝えてもらえるのって、やっぱり嬉しい。
…だけど、私は、
寂しかったり悲しかったり、辛かったり逃げ出したかったりする時に、言葉にしてもらえるような彼にとっての居場所でありたい。
もう好きになってしまったから。
彼の負の感情に寄り添える人にだってなんだってなりたかった。
彼が隠している事を知りたいと思うのはあの時からずっと。忘れてなんかいない。
だけど…私が噂を流した張本人だって、ジミンくんは知ってる？
…嘘に気付かないでいて。
このまま私を踏み台にして青春して欲しいんだ。
『…？』
そろそろ時間か、と教室の時計に目を向けたとき、無駄にそわそわするジミンくんが映った。
あんなに冷静だったのに、どうしてだろ。
自分のバッグをゴソゴソ漁って、机の中も覗き込んで、忙しないジミンくん。
こんなこと滅多にない。
ノート忘れてしまっただとか、そういうのは前に1回あったかなかったかくらい。
「どうしたの？ジミン君」
近くの席の子が、ジミンくんに声をかける。
JM「…あ、ううん、大丈夫」
ジミンくんが少し、遠くなった気がした。
JM「…っ」
断ってるのに机を漁る手は止まってないのを見て、
『…ジミンくん、どうしたの…？』
いても立ってもいられなくなって、全員が着席し緊張感が漂う静かな教室を横断した。
小声でそう聞けば、なんでここにいるの？！と言わんばかりの表情で私を見つめる彼。
『なにかあった…？』
JM「…」
『どうしたの？』
JM「シャーペン1本、貸してください…」
『筆箱忘れたの？消しゴムも貸すよ』
JM「うん…ありがとう…」
そんなの有り得ない。
彼は、バッグから出し入れするのに手間が掛かる。と、
自習用の筆箱と授業用の筆箱を分けてあると言っていたはずだから。
…忘れたなんてきっと嘘。
ならどうして。
どうして嘘をついたの…？
どうして、筆箱が無いの…？
『っ、』
自分の席についてフラッシュバックしたのは、あの時私から逃げるように去って行ったジミンくん。
泣いていた、ジミンくん。
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ななペコ(プロフ) - Miyuさん» コメント有難うございます(*´-`) 感情移入して頂けて良かったです…(泣) 有難うございます!! 少しずつではありますが、更新させて頂きますので是非宜しくお願い致します♪ (2020年6月25日 22時) (
レス) id: 303b2058dd (このIDを非表示/違反報告)
Miyu(プロフ) - なんか涙が出そうな作品です。はやくジミン が誰よりも優しいということが周りに伝わって欲しいです！主人公頑張れ！そして、ななペコ様も更新頑張ってください！ (2020年6月25日 1時) (レス) id: 1c9dc44574 (このIDを非表示/違反報告)
ななペコ(プロフ) - rrrさん» コメント有難うございます(*´-`) 嬉しいお言葉有難うございます>< マイペースではありますが、期待にお応えできるよう頑張りますので宜しくお願い致します♪ (2020年6月9日 18時) (レス) id: 303b2058dd (このIDを非表示/違反報告)
rrr(プロフ) - すごく素敵なお話です…！(^^) これから楽しみです。頑張ってください:) (2020年6月8日 20時) (レス) id: aaef35e220 (このIDを非表示/違反報告)
ななペコ(プロフ) - アネ島さん» いつも有難うございます(*´-`) そう言って頂けて嬉しいです>< 是非これからも宜しくお願い致します♪ (2020年6月8日 1時) (レス) id: 303b2058dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななペコ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Nanapeko71/
作成日時：2020年6月7日 21時
