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『おはよう』
JM「おはよ」
前を歩くジミンくんに駆け寄って挨拶をするのももうだいぶ慣れた頃。
はじめは周りの目を気にしてなのか、私の挨拶を何回か無視していたジミンくんも、しつこい私に折れて挨拶を返してくれるようになった。
『寝坊しそうになった』
JM「別に待ち合わせしてる訳じゃないんだけどさ、笑」
ジミンくんと待ち合わせをしている訳ではなく、私がただ勝手に彼の登校時間に合わせて会いに行っているだけで。
彼が迷惑そうにしているのにも、もう慣れた。
JM「本当にそんなんじゃAさんも俺みたいになるよ」
『ジミンくんが居るからそれでいい』
JM「あのねぇ、」
『ジミンくんにデメリットある？』
そう得意げに話す私に、呆れた表情を見せて溜息をつく。
JM「無いわけがない。Aさんが俺みたいになることを望んじゃいないよ」
『それって結局私の心配してくれてるだけだよね？』
JM「そうだよ」
『じゃあはっきり言わせて。心配なんかしてもらわなくても大丈夫。私は好きでジミンくんと一緒に居る。』
最後に、私が決めたことだから。と、彼が言い返そうとするのを止めるように言葉を放つ。
JM「今君の友達が近くに居たらどうするの？」
『どうもしないよ。友達がどう思っても、私の優先順位は常にジミンくんが1位だから。』
JM「強いね。Aさんは。」
『ジミンくんが居るからです。』
JM「俺ってそんなにAさんにとって価値があるの？笑」
変なの。と笑ってみせるジミンくんに、今すぐ私の心の中を覗かせたい。
『ねぇ、ジミンくん…
私はジミンくんと校舎の中歩きたい。』
JM「もうそれ言われて6日目。そんで6回目の返事をさせてもらうけど、断固として拒否します。」
そうしていつも固くお断りをされるけれど、また明日になれば私は同じ台詞を繰り返すと思う。
JM「ほら、先行って」
『……』
JM「今日も待ってるね」
『…うん』
彼からの優しい言葉にいっつも翻弄されて、結局私が負けることになる。
学校のだいぶ前で私はジミンくんの横に並んで歩く事を拒否されて、それから一人で歩き始める道は凄く寂しい。
もう心の準備は出来てるよ。
もし私が周りから無数の矢に刺されても、諦めずに立てるような意志は既に確立されてるって、
何回言えばいいだろう。
私が教室に入ったあと、暫くして静かに入ってくるジミンくんに挨拶をすることができたなら、
こんなに嬉しいことはないのに。
『……っ、ジミンくん…っ！…おはよう…！』
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ななペコ(プロフ) - Miyuさん» コメント有難うございます(*´-`) 感情移入して頂けて良かったです…(泣) 有難うございます!! 少しずつではありますが、更新させて頂きますので是非宜しくお願い致します♪ (2020年6月25日 22時) (
レス) id: 303b2058dd (このIDを非表示/違反報告)
Miyu(プロフ) - なんか涙が出そうな作品です。はやくジミン が誰よりも優しいということが周りに伝わって欲しいです！主人公頑張れ！そして、ななペコ様も更新頑張ってください！ (2020年6月25日 1時) (レス) id: 1c9dc44574 (このIDを非表示/違反報告)
ななペコ(プロフ) - rrrさん» コメント有難うございます(*´-`) 嬉しいお言葉有難うございます>< マイペースではありますが、期待にお応えできるよう頑張りますので宜しくお願い致します♪ (2020年6月9日 18時) (レス) id: 303b2058dd (このIDを非表示/違反報告)
rrr(プロフ) - すごく素敵なお話です…！(^^) これから楽しみです。頑張ってください:) (2020年6月8日 20時) (レス) id: aaef35e220 (このIDを非表示/違反報告)
ななペコ(プロフ) - アネ島さん» いつも有難うございます(*´-`) そう言って頂けて嬉しいです>< 是非これからも宜しくお願い致します♪ (2020年6月8日 1時) (レス) id: 303b2058dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななペコ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Nanapeko71/
作成日時：2020年6月7日 21時
