噂の悪い人【JM】

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YN「母の日何プレゼントした〜？」


『王道のカーネーションと、香水』


JH「香水…！センスいいねぇ〜」


『でしょ〜笑』




あれからユナとジヒョンとは一緒に以前行ったカフェに行ってから週1で通っているのもあって、だいぶ仲良くなれたと思う。


ユナの時と同じように、開口一番Aとずっと話したかったのと躊躇わず呼び捨てで話す彼女に、私もジヒョンちゃんと話してみたかったよと返すと、呼び捨てでいいから！と言われて今に至る。




YN「そういえばあの人は母の日なのに女と遊んでたらしいよ」


JH「まじ？」




その情報どこから？
その後何があったのかは知らないけど、私は見たよ、彼がカーネーションとケーキを手に歩く姿。
そんなの見たら誰だって根も葉もない噂を流す口を閉ざすでしょう？


…今すぐ言いたい……のに…言えない。


こんなに弱い自分の存在意義を疑う。




『誰か見てたの？』


YN「いや私は分かんないよ〜笑」


『そっか笑』


笑いながらそう答えるユナに苛立ちを覚える。
分かんないのに平気で人を貶めるような噂流すもんじゃないって、強く言えたらどんなに良いだろう。




JH「あんなに孤立してるのに毎日登校してくる根気強さったらね笑」


YN「ヤンキーはそんなこと気にしないから笑」


JH「あ、そっか笑」




繰り広げられる偽りでしかない彼の話に嫌気が差して、お手洗いに行ってくると嘘を付いて教室を出た。




普通に話していたら楽しいのに。


あぁ。
私も彼の噂話に乗っかってしまう事が出来れば楽なのに。



なんて思うのに、どうしても彼に対する気持ちを変える事は出来なかった。




はぁ…悩んでる暇があるなら今すぐ噂に立ち向かえって話なんだけどなぁ。





JN「Aさん、おはよう〜」


『…おはようございます』


JN「もうすぐHRだよ、」


『はい。』




素直に教室に戻れば、早く席につかないと先生に怒られるよ！って私以上に慌ててくれるユナとジヒョンが居て、そんな2人に複雑な思いを持っている自分にまた嫌気が差した。




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