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「おいてめぇ。」
低くて耳にズンと来るような声がして、その瞬間に、隣に居たはずの男が倒れた。
『…ユ…ンギ…っ』
「まじで間に合って良かった。」
会いたくなかったはずなのに、顔を見たら嬉しくて涙が出てきた。
ユンギは男を起き上がらせて、男の胸ぐらを掴みだす。
「俺の彼女に何触ってんの。」
「彼女?クリスマスも一緒に過ごせないような奴が呑気に彼氏ヅラすんじゃねーよ。」
「それは、…」
「言い訳?ダセェ笑」
後ろに居た私の手を握って、何か濁しながら、その男に珍しく反論出来ないユンギ。
「もう別れてんでしょ?Aちゃんもらうね」
『…別れてない』
「こんな男の方が好きなの?男友達とばっか遊んで彼女の事放し飼いする奴のことが?」
「遊んでねーよ。
…俺はいつだってAの事しか頭にねーんだよ。」
「口だけならなんとでも言えるでしょ笑」
「ここで言わせんな。てめぇなんかが居る汚ぇ場所で一生の思い出にしたくないんだよ。」
ユンギの手は強く私の手を握っている。
「A、俺がこいつを殴ったらどう思う?」
急に私を見て、少し寂しそうにそう聞くから、心が苦しくなる。
『どうって……
ユンギに手を汚して欲しくないよ。』
「分かった。
じゃあ、ちょーカッコわりぃけど、一緒に逃げねぇ…?」
困ったように笑うユンギ。
一緒に居られれば何も望まないよ。
『もちろん。』
「わりぃ、女と遊びたいだけなら他の奴あたって。
お前にはAなんて似合わねぇよ。
Aの側に居ていいのは俺だけ。
だって一番Aに惚れ込んでんの、俺だから。」
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ななペコ(プロフ) - かんなぎさん» コメント有難うございます!! 嬉しいです!もっともっと愛しちゃってくださいませ…(*´-`) (2021年9月17日 18時) (レス) id: 303b2058dd (このIDを非表示/違反報告)
かんなぎ - 愛してます (2021年9月17日 15時) (レス) id: dbaac0d8ef (このIDを非表示/違反報告)
ななペコ(プロフ) - オモチさん» コメント有難うございます…!わわ!最後までお付き合い頂き有難うございます(泣) (2020年4月21日 1時) (レス) id: 303b2058dd (このIDを非表示/違反報告)
オモチ(プロフ) - 終わっちゃったぁぁぁぁ泣 (2020年4月20日 18時) (レス) id: 5d2badd2bb (このIDを非表示/違反報告)
ななペコ(プロフ) - チョコタピさん» コメント有難うございます(*´-`)こちらこそ最後までお付き合い頂き有難うございました…!(T T) (2020年3月1日 23時) (レス) id: 303b2058dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ななペコ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Nanapeko71/
作成日時:2019年12月8日 20時