ユンギさんがデレデレだったら。

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「すぐバイト行かなきゃいけない。まじでごめん。気を付けて帰って。」



帰り際は一緒に居られるチャンスだったし、タイミングが合えばさりげなく何か聞いてみようとか思ってたのに。
電車を降りてすぐに家とは反対方向に走って行ってしまって。


最近、冷たくない…？





ナユン、飲もう。


大学で出会った、自己発信力のあるハッキリした後輩。お酒に強くて、年下とは思えないくらい大人っぽくて、だからか頼ってしまう。


NYはい。私も飲みたいと思ってました。


いつものお店でいい?何時頃行ける?


NY課題を終わらせたいのですが、8時でも大丈夫ですか?


わかった。8時にお店で


NYありがとうございます




ユンギの事で呆れられる程惚気話聞いてもらってて、なのにその度に先輩は幸せですねって言ってくれるからどこまで出来た後輩なんだ。といつも思うんだけど。


今回は初めてのお悩み相談だな…


こんなに悩んだのって3年半前の、まだ付き合う前の頃だ。
そう考えると、今までなんの心配も無かったくらいユンギに尽くしてもらってたんだな…と思う。


そんなユンギを疑いたくないよ。
だけど疑わずにはいられないよ。




最近買った、淡いピンク色のお気に入りのスニーカーも、今はくすんだ色をしたスニーカーにしか見えなくて、
私の心情をそのまま写したような曇り空が上から圧をかけてきて、




なんだか凄く、泣きそうになる。




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