ツンデレさんと過ごす夜

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『せっかく奢るっていうのにお粥ってどうなのよ』

「しょうがねーだろーが」


しかも不味そうだし。
微妙な顔して食べてるし。


「じろじろ見んな。早くお前はその馬鹿でかいキンパ食べとけよ」


『お粥食べてる病人に嫌味言われるのいつもの倍心臓抉られる』


「大体な、お粥しか食べられない病み上がりの俺の前で堂々とでかいビビンバだの大盛りサムギョプサルだの期間限定キンパだの頬張るお前がどうかしてるっつーの」


『すいやせんねぇー！』



「お客様。少々お静かにお願い致します。」

『……すみません。』



「ほら怒られた」


『は？酷い！』


「だから静かにしろって」


『もういい、今日はユンギと寝る』


「は。最高の嫌がらせじゃねーか」


『お粥食べてる人に言われたくない』


「もうそれただの八つ当たりじゃん」


無言でお粥を掬って食べるユンギがなんだかもう、おかしく見えてきたわけ。


“パシャ”


「は？てめぇ何してくれてんだ」


『だってっ、面白くってっ、笑』


「ふざけんなお前！」



「お客様…」


「あー。本当すみません。静かにします。」


「あ、いえ、そうではなくて、ラストオーダーですが…何か注文されますか？」


「え、もうそんな時間？」


「いえ…食べ放題コースをご注文されましたよね…？」


「は？！お前っ！！！」


『え？今気付いたの？ユンギがお手洗い行ってる時に頼んだんだよ？』


「さっきから妙に沢山頼むと思ったら病人の前で1人食べ放題コースかよ！おい！一生死ぬまで呪ってやる！」


『いいじゃない！自腹なんだから！』


「ふざけんなお前1人だけ！！」



「お、お客様…」





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