- ページ4
.
「1872円になります」
「カードで。」
スウェットパンツのポケットから生身のカードを店員さんに差し出してお会計をするユンギ。猫背の後ろ姿も好き。
「ありがとうございました。またお越し下さいませ。」
『ユンギってお金持ちだよね』
「汗水流して稼いだバイト代なんだけど。お前に吸い取られたんだけど。」
私の目を見て威圧してくる。
『ごめんなさい。ありがとうございますユンギ様。』
「ふざけてんのか」
『さっきはユンギ様って言っても“宜しい”って許してくれたのに』
「っるせ」
────暫く無言の時間が続いた。
ポケットに手突っ込んで怠そうに歩くユンギ。
私、そんなユンギの隣で歩いてる。
『彼女になった気分』
「いつどこで俺はお前を彼女にしたんだよ」
『今』
「妄想もいい加減にしろよな」
『ちぇー』
「あー、なんでお前と夕飯食べなきゃいけないわけ」
『え、快く了承してくれたんじゃなかったの』
「Aを家に入れたくねーんだけど。家散らかしそう。めんどい。」
『きゃー！名前呼ばれた！』
「うーわ。これからぜってぇ呼んでやらねぇ。」
『なんでよ！
ユンギといると私の名前ってお前なのかなとか錯覚しちゃうくらい麻痺してるんだから名前呼ばれた今喜ぶしかないじゃん！』
「うるさいうるさい。近所迷惑」
『ごめんなさーいー』
「ほんとに思ってんのかよ」
あっという間に家に着いて、ユンギが鍵をさして扉を開ける。
『やばい！興奮する！』
「変なこと言うな」
『ユンギの家初めてなんだけど！やばい！』
「やばいやばいうるせぇ」
『だって今までなにがなんでも入れてくれなかったし！』
「次うるさくしたら追い出す」
『…』
「反応わかりやす。」
玄関に入った瞬間ユンギの匂いがぶわって香り出した。
さっきお泊まり交渉してた時も微かに匂ったけど、全然違う。ユンギがまるで私に抱きついてるようだと錯覚してしまう！
「お前が大体何考えてるか想像出来んだよ。」
『ふぁっ。すみませんでした。』
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1375人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ななペコ(プロフ) - お塩50%さん» コメント有難うございます…！そう言って頂けて嬉しいです…(T T)本当ですか…！ほんとにちょっとした出来事なのに割と引きずってる2人を書いていて、私自身も結構楽しかったです笑 (2019年12月13日 20時) (
レス) id: 303b2058dd (このIDを非表示/違反報告)
お塩50%(プロフ) - ユンギさんのツンデレが超タイプで叫びまくりです！個人的にツンデレが大好きなので最高に面白かったです！おかゆ事件けっこう好きです笑笑 (2019年12月13日 17時) (レス) id: e853a97352 (このIDを非表示/違反報告)
ななペコ(プロフ) - 涼香さん» コメント有難うございます(*´-`)わ…そんな完璧な言葉嬉し過ぎます(T T) (2019年12月10日 1時) (レス) id: 303b2058dd (このIDを非表示/違反報告)
涼香(プロフ) - 面白いですし可愛いですしとりあえず好きです最高です！！ (2019年12月9日 0時) (レス) id: ff8b5cf41a (このIDを非表示/違反報告)
ななペコ(プロフ) - まっちーさん» コメント有難うございます(*´∀｀*)私も素敵な読者様に読んで頂けて本当に幸せです(T T)こちらこそ有難うございました…！！ (2019年12月3日 20時) (レス) id: 303b2058dd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ななペコ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Nanapeko71/
作成日時：2019年11月10日 22時
