ツンデレさんと過ごす夜

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静かな空気が流れて、それでも私の心臓は静かにはならなかった。


こんなの寝れるわけない。


隣に好きな人が居るという事実。

背中を向けられてるけど、ユンギの寝息がすぐ側で聴こえる。


こんな状況でも寝られるユンギって…

完全に私、女として見られてない。



早く寝なきゃ。

アラームかけてるからって強がったけど本当は朝に弱い。馬鹿だ私。


『…………』

頭の中でひつじを数えた。

眠くなる発音の関係で韓国語でそのまま“ひつじが何匹…”って数えても効果が無いってお母さんから教わったのを思い出したから、

Sheepが1匹…Sheepが2匹…


『ふぅ…………』

寝るんだ私。寝るんだ私……


『…………』




「…は？寝たの？」



『…っ！？』



せっかく眠れるところだったのに！

とは思いつつも、嬉しかった。


『ユンギ…まだ起きてたの？』


「寝れるわけねーだろーが」


『なんだ、同じじゃん』


「本気で寝たかと思って焦った」


『私も』



焦ったって何。どういう意味？



「なぁ」


『ん？』


「俺と一緒に居て楽しいのかよ」


『楽しいから一緒に居るんじゃん』


「ふーん」


『ふーんって何』


「…Aってさ」


『うん』


「俺のことさ」


『うん』



「…………」



『寝たの？！』




静かに寝息を立てて眠り始めたユンギ。



本当は眠くて仕方なかったくせに私のために起きてくれてたの。？






『私はユンギのこと好きだよ…大好き。』





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