ツンデレさんと過ごす夜

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「メモに書いたやつ言って」



『…あ』



「せっかく材料書いたメモ家に忘れたんだろ？」


『本当にごめんなさい本当にごめんなさい』


「大体予想はついてた」


『さっすが〜！』

「調子に乗るな。お前が犯した罪は重大だ」

『すみませんでした』



「じゃがいもと、にんじんは家にあるから要らないだろ…後は玉ねぎと、カレールー、肉は中途半端に残ってんだよなー。」



1人でブツブツ言いながら食品を見て歩くユンギ。
料理作れる人ってかっこいい。献立考えたり材料選んだりしてる人ってかっこいい。自立してる人ってかっこいい。

でもそれってその男性がユンギだからこそそう見えるんだな。多分。


「なぁ、お前も考えろよ。カート押してるだけじゃなくてさぁ。」


『だって私役に立たないし』


「隣に居るだけで良いんだよ別に。なんでチンタラほっつき回ってんの。付いて来いちゃんと」


その言葉でノックアウト。


『一生付いていきます！』


「そこまで言ってねーんだけどな」



ユンギが無意識に言う言葉に踊らされて、自分だけキュンキュンしてるのが最初は凄く気に入らなかった。なんで私だけ舞い上がってんだって。

でも、それでも良い気がして来た。

ユンギがいつでもちょっとしたことで私を幸せにしてくれるから、一緒にいられて常に嬉しい。



「会計するぞ。早く来い」


『はーい！』





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