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続き ページ8

モトキside


彼女が家を出て行った春も終わりを告げ、雨が降る日々が続く梅雨の時期に入った。



彼女がいなくなってから2ヶ月経った。



だが、彼女は一向に家に帰ってこなかった。


メールを送っても、電話をかけても出なかった。



だほの家に居候をしている。



そう聞いたが、少し心配。




だが、こんな自分が行ってもいいのか。


そう思う。



時間はすぎる一方。


ここ1ヶ月、彼女のことが離れなかった。



食欲も減り、睡眠も減った。


何かをしようという気力もわかない。



大好きな動画にも出ようと思わない。








ただ、彼女に会いたい。



その言葉しか脳内にはなかった。





だほの家に…行こう。


空っぽの心の中でそう呟いて家を出た。









──────────────────────

自分side


ピーンポーン


だほくんと2人でゲームをしていると突如なるインターホン。



だほくんは出てくるねと言って席を外した。



うんと微笑んでからゲームに集中しようとしていると



ンダホ「もっきゅん…?」



大好きな彼の名前が耳に入り、思わず振り返った。




そこには別人かと見違えるほどに窶れた彼の姿。




そして土下座をして謝られた。




モトキ「この前は…ごめん…A…。俺…Aがいないと…ダメなんだ…だから…」



そう必死に言う彼。




その言葉を遮るように



『私…もう嫌だ。』



そう呟いた。



だほくんはそんな光景を見て目を丸くする。


モトキは知っていたと言わんばかりに驚いた表情を出さない。




『もう好きじゃないんでしょ。』




そう言うとモトキは違うと否定をする。


モトキ「大好きなんだよ…。愛してる…本当に。」



そう言いながら涙を流す彼。



『私…もう家に帰りたくない。』




そう言うとモトキはそっかと言って顔を上げた。



私は彼のことを愛していた。


だからこそ、失った信用は大きい。



まだ好きだ。


だが、彼は私のことを嫌っている。


もし、相思相愛なら。


本当の愛なら。









そう考える。


モトキは立ち上がってよろつきながらだほくんの家をあとにした。



だほくんはハテナを浮かべながら私の顔をのぞき込む。






『私、モトキのこと。好きだよ?大丈夫だよ?』


そう言うとえっ。と驚いた表情に変える。


『好きだからこそ試すんだよ。』



そう言って今にも溢れそうな涙をぐっと堪えた。

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設定タグ:恋愛 , Fischer's , 短編集   
作品ジャンル:恋愛
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ななさん(プロフ) - 咲夜さん» わわっ!応援コメントありがとうございます泣あまり更新頻度が高くないので、お待たせすることにはなりますが、ちょくちょく更新していくので、これからも「何する?」を読んでいただけたら嬉しいです! (2019年7月17日 23時) (レス) id: e69fad115b (このIDを非表示/違反報告)
咲夜(プロフ) - よかったです合ってて!間違えたらどうしようかと、更新頑張ってください! (2019年7月15日 23時) (レス) id: cd0208d68f (このIDを非表示/違反報告)
ななさん(プロフ) - 咲夜さん» コメントありがとうございますすすすす泣その通りです!乙女解剖です!!すこし遠回しすぎる書き方だったので分かりにくかったかもしれませんが…汗ありがとうございますっ泣 (2019年7月15日 22時) (レス) id: e69fad115b (このIDを非表示/違反報告)
咲夜(プロフ) - あの曲のやつ乙女解剖でしょうか?いきなりすみません (2019年7月15日 22時) (レス) id: cd0208d68f (このIDを非表示/違反報告)
星空夢月(ダホマサモトシル)(プロフ) - 彼女がシルクにDV受けてて、それを知ったモトキとンダホ、マサイが彼女を助ける。そのあとはお任せ! (2019年2月27日 7時) (レス) id: 335f3bf1dc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ななさん | 作成日時:2019年2月3日 3時

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