緋龍王の姉

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貴方side


無心で剣を振り続けてどれくらい経ったんだろう


そろそろ疲れたし川に水飲みに行こうかしら…



ん…？ユン？


ユン「勝手な事言って…」


貴方「ユン、どうしたの？」


ユン「何！？お姫様！俺今イライラしてんの！」


貴方「あら…あ、呼び捨てでいいわよ？お姫様なんて長いでしょ？」


ユン「…じゃあ遠慮なく！」


ユンやっぱり可愛いわね…


貴方「ありがとう で？どうしたの？」


ユン「イクスがあんた達と一緒に行けって行ってきたんだよ！！僕は平気だとか言って！！！あの野郎…っ！！」


貴方「ユン、ダメよ イクスからもらったんでしょう？」


ユンの手をなで、破こうとした手の力を緩めさせる


貴方「ねぇユン…ごめんなさい…その話私も聞いてたのよ…」



ユン「そうだったの！？なんで…！」


貴方「ごめんね…ユン自身に決めてほしかったのよ…」


ユン「お姫様も言ってた…」


貴方「そう…」


ユンはまだ15歳…


ヨナよりも幼い


甘えることも知って欲しい…


貴方「ユン…イクスとの話、聞かせてくれる…？」


ユンの横に座って落ち着かせるように背中をなでる


ユン「…俺が8歳くらいの時にイクスに出会ったんだ…」








ユン「だから今俺はイクスと一緒に住んでるんだ…」


貴方「そっか…」


ユン「外の世界……か…」


ユンはもう決めたみたいね…


貴方「じゃあ私は退散しようかしら ね？イクス？」


イク「お気づきでしたか」


ユンの頭を撫でてその場を離れた




貴方「あら？ヨナ」


木の陰に隠れて2人を見ているヨナを見つけた


ヨナ「姉さん…」


貴方「大丈夫よ、ほら」


ヨナ「うん…！」

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