とある殲滅戦 ページ10
この日は航海に出ていた。
カタクリと来ていたのもあって、2人でも殲滅は簡単だろうと部下は最低限の人数だった。
Aにとっては嬉しいことこの上ない。
『…あ、』
「いたか？」
『ん、ここから北西に…そうだな、この距離だと大体2kmってところか』
「ふむ…お前たち！北西に進め」
「「了解しました！！」」
見るからに海賊旗である。
しかし見たことのある旗ではない。
『多分新人かも』
「ああ」
そのまま北西に進むと見えてきた。今回はカタクリの船でママの本船よりは少し小さいが、十分に大きい。比べてもう目前にまで迫る海賊船は半分以下である。
『じゃ、いこっか』
呟くように切られた合図。
Aは躊躇なく敵船へ飛び込んだ。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿…ﾈｪ……姉ｯ……
「A姉！！」
目を覚ますとベッドの上にいた。
『…あれ、私どう…』
「よかったｯ…」
手を握ってすすり泣くカタクリ。
あれ、どうしたんだっけ。どうなったんだっけ。
『カタクリ…なんで…』
起き上がろうとして止められ、そのままどうなっていたのかを教えられた。
敵船に飛び込み半壊させた後、見張り台に隠れていた死角から撃たれたらしい。致命傷ではなかったらしいが、出血が酷かったんだと。
『ああ…そう、そうなんだね。ごめんねカタクリ』
「無事でよかった…」
すっかり落ち着いたカタクリは食べれそうな物をと食事を持ってきてくれた。
しかし、腹は空いているのに食事を食べる気になれない。
「どうした？食べないのか？」
『いや…お腹は空いてるんだけど…』
確かに腹は空いているのに。
何故だろう。カタクリの方が気になって仕方ない。
何となく嫌な予感がして、ほとんどヤケクソで食事に手をかけた。
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あまね(プロフ) - あ、すき (6月7日 21時) (
レス) @page19 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
kanrai - 面白くて好きです！これからどうなるのかがすごく気になります！応援してます！更新頑張ってください！！ (2021年6月3日 21時) (レス) id: 719db3de2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：奈々丸 | 作成日時：2019年5月27日 7時
