お茶会 ページ14
日が傾き始める頃、お茶会は始まる。
ホーミーズ達が騒いでる。
お茶会に参加するお客人達も会場に集まっている。
お茶会が開かれる日はお昼に起きていなければいけないAは、生活サイクルがぶち壊しになるのが不愉快で仕方ないがお茶会に何かあってはたまったもんじゃないと言うのもあって3日前から調整している。
しかし眠いものは眠い。
陽の光にあてられたからといってどうなる訳でもないし、少し眩しくは感じるが。
「A姉、大丈夫か？」
『大丈夫だよカタクリ。すんごく眠いけどね…』
「無理はしないでくれ」
『ん、無理そうならブリュレに頼むよ』
「ああ」
仕事の合間でも心配して声をかけてくれるカタクリは天使だと思う。いや、その点において言えば私の体の事情を理解してくれている兄弟たちは皆総じて気遣ってくれる。天使たち。
フランペだけは好きになれないかもしれないが、生まれるのはまだ先の話だろうし今は気にしなくていいのが救いだ。
ママも席についてホーミーズ達が歌う。
『始まったか』
お茶会の時は護衛や兵としてではなく姫として、あるいは王女として扱われる。そのため動きにくい服装で居なければならない。
お茶の席でママはAやカタクリの自慢話をしていた。そんな中、
ｶﾞﾗﾗ…
檻に入れられた何かが押されてきた。
「おお！待ってたよ！！」
檻を見てママは大歓喜。
早く早くと手招きで横に檻を連れてこさせると、中を見て嬉しそうにニヤけた。
『ママ、この子は？』
「マンママンマ…こいつはグランドラインの無人島にいたやつさ。たまたま見つけて欲しくなってねぇ…！見てご覧、いい毛並みだろう？」
あまり興味のなかった檻の中をママの一声で覗き込むと、中には少し汚れているが美しい銀色の毛並みをした二つ尾を持つ狼がいた。
『へぇ…綺麗だ』
「そうだろう！こいつは絶滅したと言われている個体なんだ！高かったよ！」
ケーキを頬張りながら狼の姿を見て満足そうにしている。檻の中の狼はやつれたように見えた。
その後お披露目をしつつお茶会は夕刻まで続き、その日は客もママも大いに満足していた。
上手くいってよかった。
『つ…疲れた…』
「A姉」
『カタクリ、どうしたの？』
「…いや」
じっと見つめられて少し擽ったさを感じる。そんなに見つめないでくれ恥ずかしい。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
ちょっと端折っちまったすまねえ
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あまね(プロフ) - あ、すき (6月7日 21時) (
レス) @page19 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
kanrai - 面白くて好きです！これからどうなるのかがすごく気になります！応援してます！更新頑張ってください！！ (2021年6月3日 21時) (レス) id: 719db3de2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：奈々丸 | 作成日時：2019年5月27日 7時
