ある日の話 ページ13
シャーロット家がママを筆頭に海賊団として確立してくる頃、丁度年長組から懸賞金がかけられ始めた。
ルーキーと言うには場数を踏んでいる我々は既に合わせれば億を超える単位の金額である。
その中でも一際値段が高いのはカタクリとAの2人だった。
「マンママンマ！流石オレの息子と娘だね！」
『それ程でもないけど、ありがとうママ』
「当然だママ」
それでだ。とママが続けた。
「どうだいA、その後は」
『ん？ああ、体のこと？大丈夫だよ。少なくともカタクリ達が理解してくれてるし』
「そうかいそうかい」
輸血パックから血を摂取する時は基本城外の建物の上の方で見られる事はほぼない。
と言っても見れるのは年長組だけ。
着々と悪魔の実の力を操れるようになっている者たちだけに限られている。
しかしママが心配してくれるとは珍しい。
基本家族であろうと心配などしないし、労りもしない。家族であれ道具として扱われるのがザラだ。
『ママ、今日はなんだかご機嫌だね？』
「マンママンマ！わかるかい？」
『うん、滅多にしない心配をしてくれる』
「おっと、いつも心配してるんだがねぇ！」
『そうだったの？ｸｽｸｽ』
そこまで言って"で？"と続けると
「ああ、今日は週に一度のお茶会だろう？」
『うん？』
「そのお茶会にね、欲しいものが来るのさ！」
『欲しいもの？』
「そうさァ」
ママの欲しいもの？この時期何かあったっけ？
なんて考えても、結局何も浮かばなかった。
「まぁ見ればわかるさ」
そこまで言って、ママはお菓子を食べ始めた。
ママの部屋を出て歩きながらカタクリに声をかけると、どうやらカタクリもママの欲しいものが気になっていたようで。
『なんだろうね、欲しいもの』
「あァ…ママは珍しいものを好む傾向にはあるが…」
『うん、ここ最近珍しいものあったかな』
「……」
まぁ、お茶会になればわかるだろう。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 191人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あまね(プロフ) - あ、すき (6月7日 21時) (
レス) @page19 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
kanrai - 面白くて好きです！これからどうなるのかがすごく気になります！応援してます！更新頑張ってください！！ (2021年6月3日 21時) (レス) id: 719db3de2f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：奈々丸 | 作成日時：2019年5月27日 7時
