ほのぼのとした日常 コウメVer. ページ44
稽古の次の日、私は珍しく暇だった。
いつもは、ルーア様やネモフィイ様と一緒にいるが今日は1人だ。
1人になったのは久しぶりかもしれない。
向こうでも、神社の掃除、家の用事、神社のお客さんの相手をしたり、自分で鍛錬をしたりしていた。
でも、今日はあまりすることが無い。
何をしようかな、とボォーっとしていると、
？「コウメ？何してるの？」
と誰かに声をかけられた。誰かわからず後ろを振り返ると、
ｺｳﾒ「は、ハルタ様!?」
ﾊﾙﾀ「うん、ハルタだよ？それで、何してるの？」
ｺｳﾒ「えーっと、ちょっと考え事をしていて、、」
ﾊﾙﾀ「ふーん、ねねコウメって強いの？」
ｺｳﾒ「私ですか？ 分かりません」
ﾊﾙﾀ「分からないの？ なんで？」
ｺｳﾒ「本気出して戦ったことがないからです、それに、ルーア様やネモフィイ様がいる限り私はいなくなっては行けませんから」
ﾊﾙﾀ「ふーん、なんか凄いね」
ｺｳﾒ「そうですか？ 家柄なのでどうしようもないんです」
ﾊﾙﾀ「妖狐になれるって本当？」
ｺｳﾒ「は、はい、なれますけど？」
ﾊﾙﾀ「ちょっとなってみてよ！」
ｺｳﾒ「今ですか!?」
ﾊﾙﾀ「うん、なれる？」
ｺｳﾒ「なれますけど、、、」
辺りを見回すと、誰もいない。
ｺｳﾒ「少しだけなら、、、」
そう言うと、ポンっという音と共に深紅の狐になった。
ﾊﾙﾀ「うわぁ！やっぱり昨日見た通りだ！」
ｺｳﾒ「昨日ですか？」
ﾊﾙﾀ「うん！ フカフカしてるな〜触っていい？」
ｺｳﾒ「え、いいですけど？」
ﾊﾙﾀ「ありがとう すっごいな〜！」
ｺｳﾒ「ちょ、ちょっとくすぐったいです〜」
ﾊﾙﾀ「ご、ごめんね」
ｺｳﾒ「だ、大丈夫ですけど、、、」
ﾊﾙﾀ「うん？どうかした？」
ｺｳﾒ「いいえっ、なんでもないです！」
ﾊﾙﾀ「そう？ならいいんだけど」
ハルタが通り過ぎたあとのコウメは、妖狐になっているくらい真っ赤だったとか。
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作者名：抹茶色ネココ | 作成日時：2019年10月13日 15時
