レンタル彼氏始めました。最終章(黄) (ページ46)

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錦戸side

今日のレコーディングが

18時には終わるし

それが終わったら亮明後日まで休みやって！！

って嬉しそうに言ってくる章ちゃん。

安「な？？行って来ぃや」

「やけど･･･」

安「大丈夫やって！！和那が言うててん！！」

「･･･え？？」

安「Twitter見つけてんて！！
亮ちゃんが好きすぎて困る。
って書いててんて！！」

「ほん、まに･･･？」

安「おん！！」

やから、行ってきぃ？？

って背中押してくれた章ちゃん。

「おん。行ってくるわ」

安「マネージャーに飛行機頼んどく？？」

「ええわ。車で行く。」

え！？って驚く章ちゃんやけど

飛行機なんかで行ったら

どこで撮られるか分からんやん。

撮られてまた悲しませるなんか嫌や。

順調に進むレコーディング。

1時間も早く終わった。

頑張りや！！

ってニコッと笑う章ちゃん。

家まで送ってもらって準備して

18時には高速に乗れた。

しばらく順調に走っとったのに

少しずつ落ちるスピード。

「うわ。混んでるわ･･･」

速まることなく

徐々にスピードは落ちてって

完全に止まった。

「うわぁー。どーすんねん。」

どこで混んでんねん。

前で見えるテールランプは

付いたり消えたりを繰り返す。

「あ。進み出した…」

進み出すと突然割り込んでくる外車。

「わっ！！なんやねん！！」

クラクションを鳴らすと

強面の兄ちゃんに睨まれた。

「･･･さぁーせぇーん」

なぁーんも楽しいない景色見ながら

少しずつ車を進めるけど

退屈しのぎになんてならへん。

暗くなってキラキラ光る建物。

「ラブホってなんで高速沿いなんやろ」

あ。車が走る音で声消えるから？？

え。そやったら嫌やな。

車走ってへんかったら

声バンバン聞こえるってこと？？

そんなん最悪やん。

そーいえば･･･

Aちゃんの初めて俺やったなぁ。

なんて考えてると

右車線の方が進みが早くて

後におったはずの旧車のスカイラインは

右車線の前の方を走っとった。

ハコスカなんかより

俺の車のがスピード出るのに･･･。

ほんとに行ってええんかな。

ほんまは行かんほうがええのかも。

途中で降りて引き返そうか。

このまま行くと着くの何時やねん。

「んあーっ！！また予想時刻遅れたやん」

Aちゃんに会うために

直接理由を聞くために

渋滞とか関係なしに車を走らせた。