レンタル彼氏始めました。最終章(黄) (ページ45)

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お風呂から出ると

亮ちゃんはテレビに出てなくて

キッチンで食器洗うお母さん。

母「…電話来てたよ」

ん？？電話？？誰だろ･･･。

携帯を開くと亮ちゃんからの不在着信。

母「LINEも来てたよ」

LINE？？

開くと亮ちゃんから。

“理由聞かせてください”

「り、ゆう･･･」

ちゃんと言えばいいだけなのに

なんでだろ言い出せない。

「寝るわ。おやすみ」

結局既読付けて返信しないまま

次の日の朝を迎えた。

「行ってきます。」

今日から今まで通り･･･。

あたしは黄eighterで彼氏は居ない。

気が楽になるはずだったのに

毎日毎朝連絡が来てたから

それが無いだけでいつも通りじゃなくなる。

やっぱりあたしには･･･

亮ちゃんが必要？？

亮ちゃんが、変わってくれれば･･･なんて

あたしのわがままだよね。

ぼーっと会社に向かって

ぼーっと仕事をする。

あっという間に昼休憩で

これまたぼーっとしながら

お母さんが作ってくれたお弁当食べてると

机に置いた携帯が鳴った。

「もしもーし」

相手はお母さんからで

母『すぐ帰ってこれない？？』

って。帰れるわけないでしょ。

「無理だと思うけど･･･なんで」

母『いいから。すぐ帰ってらっしゃい』

一方的に電話切られた。

聞いてみるだけ聞いてみよ。

上司に帰っていいか聞くと

今日そんな忙しくないしいいよ。

ってあっさりOKが出た。

「もしもーし」

母『はいはい！！』

「帰るわ」

母『迎え来てるから
会社の前。』

「･･･は？？」

これまた一方的切られて

もー訳が分からんまま会社を出ると

黒い帽子にサングラスかけて

白Ｔにジーパンの男の人が

車にもたれて手を振ってる。

誰なのか、すぐに分かる。

「な、んで･･･」

きのせい。勘違い。見間違い。

通り過ぎようとすると

錦「Aちゃん！！」

って腕掴まれた。

「な、んで･･･」

錦「こっちのセリフ」

乗って。って開けられた車の扉。

ここじゃ流石に目立つよね。

素直に助手席に乗り込むと

扉を閉めて運転席に座った亮ちゃん。

なにしにきたの？？

なんできたの？？