アイノカタチ【青】

＊9＊ ページ10

♡‬ Aside

？｢辛いの？｣


といきなり声をかけられたせいか、少し距離を取ってしまった。


相手はるぅとくんだった。

まるで自分の子供でも見ているかのようにじっと、優しく私の目だけを見つめてそっと。






る｢これで辛さ消えたかな？｣






私には一体何が起きているか分からなかった。
ただ暖かくて、優しい何かに包み込まれているような気持ちだった。


そう、るぅとくんは人目もはばからず私を優しく抱きしめていた。




もちろん、イケナイことだって分かっていた。




でも、その暖かさがただ愛おしくて、幸せだった。


『もう少しだけこのままでもいいかな』



甘えるつもりはなかった。

でもハグしてきたのは彼からでしょ？
だから少しは責任取ってよね。


なんて人のせいにして、ゆっくりとるぅとくんに身を委ねる。


いつからこんなに甘えん坊さんになっちゃったんだろう。



結局私は誰に恋しているの？

教えてよ、神様。



このままじゃクズ野郎になっちゃうや。

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