ひと夏の恋 (ページ37)

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トリック｢…は？｣

サナ｢だから脱ぎます｣

言ってしまったんだからもうやけくそだ、
シャツのボタンに手をかけると
上から外していく

トリック｢待て待てレディ！
脱げとは言ってないだろう！？｣

両手を掴まれ、止められる

サナ｢嫌なんです
トリックさんが嫌だと思うことを
私はしたくないんです｣

トリック｢なんでそこまで…｣

サナ｢好きだからです…トリックさんの事が…｣

びっくりしたような顔をするトリックさん、

サナ｢好きです、トリックさん…
好きなんです｣

1度口にした言葉は止まらない、
感情と共に涙が溢れ出す

サナ｢好き、好きで、んぅ｣

トリックさんの唇が、私のそれと重なる

サナ｢トリックさん…｣

トリック｢…わかったから｣

もう一度唇が重なったと思うと、
何回も何回もキスが降ってくる

サナ｢ん、ふ、｣

甘くてほろ苦いラム酒の匂い…
頭、首、胸へとトリックさんの指が伝い
なぞられた場所が熱を持つ…

とけてなくなってしまいそう…