ひと夏の恋 (ページ20)

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サナ｢…！｣

目を覚ますと、今日は目の前にトリックさんの顔、
腕枕をさせて頂いてるようで、
もう片方の手が昨日のように腰に回っている

…イケメンだなぁ、なんて

トリック｢何見てるんだ？｣

サナ｢っ！！｣

ぱっちりと目を開けたトリックさん、
驚きすぎて声も出ない

サナ｢お、きてたんですか？｣

トリック｢あぁ、さっきな？｣

絞り出した問いかけにたんたんと返してくるトリックさん
…動揺してるのは私だけなんだと少しショック

トリック｢さぁ、レディ、食堂に行こう
朝食の時間だ｣

サナ｢その前に、顔だけ洗ってきます｣

トリック｢場所は？｣

サナ｢チップに教えてもらったのでバッチリです！｣

トリック｢そうか、じゃあ先に行ってるぞ｣

そう言うと、トリックさんは先に部屋から出ていく

サナ｢心臓に悪いよ…｣