No.260 ページ28
クルタ族の村についたのはそれから数日経っての事だった
歩きっぱなしでクタクタの私に与えられたのは
日中は陽の光が、夜は冷気と獣の恐怖に晒される檻だった
森の中に無造作に置かれた大人一人分の大きさの檻に詰め込まれた私が初めに会ったのは
神から予言を貰う神子としてクルタ族の中でも高い地位にいる人だった
｢…なんと汚らわしい緋色の悪魔よ｣
私を見た神子はそう言うと、
桶に入っていた水を私に浴びせた
何度も何度も浴びせられたと思うと神子は帰っていった
私の下には水たまりができていて、
夜になるとそれが体の体温を奪い眠ることもできず
ガタガタと震えて過ごした
神子は次の日にも訪れた
その日は私を檻から出すと両手を縄で縛り
葉の付いた木の枝で私の体を打ちまくった
ジンジンと痛む背から菌が入ったのか灼熱の炎に焼かれるように熱かった
神子の他にも私の元に訪れる人がいた
日に1度、ご飯と飲み水を持ってくる人、
ただ、そのご飯でさえも、ぼたぼたと地面にたらされ、
泥まみれになったそれをすすった
…ゴンやキルアには言ったことがあったかな？
私が捨てられた理由は、
眼の色が原因で、常に緋色の目をしているからだといったが…
何故、わざわざ捨てたものを拾ってきたと思う？
…これは後で知ったことだが
神子とやらが神のお告げを貰ったらしい
近々、村は自然の脅威に見舞われるが
こどもの生贄を1人出せば神の加護を与えてやろうという内容だったらしい
どこの家も嫌がる中、思い出したのが私の事…
流星街に捨て、生きてるやも死んでるやも知らないが、
生きてたなら儲けもの拾ってかえって生贄にしてやろう
そういうつもりだったらしい
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にょもす - ええとこで止まってますやん、主人公が走り出した、続きまってまふ (7月20日 7時) (
レス) @page32 id: 9b16fcae5b (このIDを非表示/違反報告)
Kan - すごく面白いです。続きがきになります！ (2020年9月14日 11時) (レス) id: 807bcc086e (このIDを非表示/違反報告)
猫マシュマロ(プロフ) - おもしろいです！夢主ちゃん大好きです！更新お待ちしております！ (2020年9月3日 20時) (レス) id: 374dad9b55 (このIDを非表示/違反報告)
k.k - 更新、待ってる。面白い。 (2020年8月16日 9時) (レス) id: db3fbbd863 (このIDを非表示/違反報告)
勿忘草 - 夢主さんが良い子過ぎる...可愛い！！！ (2020年6月6日 20時) (レス) id: a69079c5f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nana | 作成日時：2020年2月15日 15時
