好 き 好 き 大 好 き .

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TH side







『私も嫌い』







はじめて言われた 。ううん 、言わせてしまった 。

辛くないと言ったら嘘になるけど 。なぜだか悲しくなることは無かった 。


それは多分 、怒りの方が強いから 。


廊下であったジミナの顔が浮かぶ 。楽しそうに 、去っていったあの顔が 。






TH「 … ジミナと … 話してたでしょ」




『うん』







馬鹿な俺は 、自分で自分の傷をえぐる。


Aが気を使って嘘ついてくれるとでも思ってたのかな 。馬鹿だな 、ホントに 。


悔しかった 。嫉妬で頭が狂いそうだった 。


俺を置いてって 、ジミナと話して 、ジョングクの隣を歩く君を見るのが辛かった 。


思えば朝からそうだった 。イライラしてたんだ 。Aに 。


彼女が十分に魅力的なのは 、俺が1番知ってる 。それが周りに気づかれちゃって 。怒りをぶつけるところが違うって分かってはいるんだけど 。どうしてもAが憎かった 。


なんで俺だけ見てくれないのか 、友達として一線を引くのか 。


Aを責め立てられるならなんでも良かったのかな 。






TH「どうしてジミナといたの 。なんであんなに楽しそうな顔してたの 。俺を置いてって何話してたの … ？」






わかってるよ？Aから話しかけたわけじゃないって 。ジミナがわざわざAに会いに来ただけだって 。


でもごめん 。感情が抑えられなかったんだ 。


それに 、似たもの同士の俺達は 、お互いに意地っ張りで 。







『テヒョンくんには関係ないでしょ 。』







そんな言葉が帰ってきた 。


涙が 、出そうだった 。かっこ悪い 。見せたくない 。


Aを思って泣くのが 、辛かった 。


そのまま教室を抜け出して 、空き教室で泣きじゃくる 。


好きなのに 。なんで嫌いなんて言っちゃったんだろう 。馬鹿だ 。ほんとに馬鹿なんだな 。


それからお昼まで 、教室に帰ることは無かった 。

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