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『シャワーありがとう』
「ううん」
少し濡れた髪、
スッピンの彼女もまた可愛かった
『あんまり見ないでね』
なんて少し照れてる
「なんで可愛いのに」
『ジョンハンくん口説くの上手そう』
そんなことない
可愛いなんて君にしか言ったことない
「ひどいな、Aちゃん」
笑って言うと彼女もまた笑った
『彼女とかいるの?』
「いたら見ず知らずの女の子を
部屋にあげません」
『だよね
わたしも彼氏はいない』
「そうなんだ」
じゃあさっき誰待ってたんだろう
しかも彼氏はって言い方…
『彼氏はいないけど
そういう関係持ってる人がいる』
今覚えばなんで君は俺に
そんなこと言ったんだろ
助けてほしかったのかな?
『その人彼女いるんだよね』
「その人のこと好きなの?」
『好き』
そうハッキリと呟いた君
ショックだなんて思わなかった
なんか影がある彼女
何か人にはあまり言えない秘密が
あるんだろうなってなんとなく
気づいていたからだ
『でも私より彼女の方に行っちゃった
誕生日も忘れて、最低だよね』
なんて声をかけたらいいのか
『いや、最低なのは私か』
「Aちゃんは最低なんかじゃないよ」
『ありがとう』
少しだけ嬉しそうに呟いた
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作者名:桃澤 | 作成日時:2017年6月13日 2時