�� ページ5
「Aどうしたの〜？なんか元気ないよ？」
その日のお昼頃、署の地下でバイクを修理していると、横の壁に勢いよくバイクをぶつけたかるびがそう話しかけてきた。
「そ、そうかな？」
「うん、なんとなく!一緒にごはん食べよ〜」
おなかすいた!と言うかるびにほっこりする。私を気にかけてくれたお礼として、ホットドッグを2つあげた。
「もしかして、恋の悩みとか!」
「え、あ、えっと、そうです…」
あっさり当てられてちょっとびっくりした。かるびは時々、ものすごく勘が良いときがある。
「話なら聞いてあげられるよ〜？」
「それ俺も聞きたい」
後ろを振り返ると、ニヤニヤした顔の釈迦さんが、タバコを片手に立っていた。
「し、釈迦さんも…」
「別に俺らにはばれてるしいいっしょ」
あっけらかんと言う釈迦さんに、う、と言葉が詰まる。私が署長を好きなことは秘密にしているのだけれど、勘の鋭い釈迦さんには言い当てられ、かるびにはひょんなことからばれてしまったので、2人にはよくからかわれているのだった。
「それで、何に悩んでるの」
「まあ、大したことじゃないんだけど…」
3人で署の前のベンチに移動しながら、私は今朝の話をした。
「ええ〜？それはおちんこむよ。ゆうがひどくない？」
「まぁ、さっさんからすると犯罪者が見た目を変えたから牽制しとこうくらいの感じだと思うけどね」
「あー、なるほど」
釈迦さんの言葉に少し納得する。
「えー、でもせっかく頑張ってるんだから褒めてもらいたいじゃん!ねえA」
「まあ、そうだねえ」
「ちょっとゆうがが鈍感過ぎるよぉ。どうしたら気づくのかな〜」
「うーん、思い切って髪型をショートにしてみようかな…」
「あの人髪の毛長いほうが好きらしいよ」
「そうなんですか!？じゃあやめとこ」
私が一瞬で手のひらを返すと、釈迦さんがフッ、と小さく笑った。
「撤回すんのはや」
「いやー、Aも恋する乙女だねぇ」
かるびまでニヤニヤし始めたので、私はちょっと恥ずかしくなってきて少し下を向いた。
「そういえば、さっさんのどこが好きなの」
「え、ちょっと釈迦さん!？」
「それ私も聞きたい!」
ここぞとばかりに押してくる2人に、私は目をそらした。
「あー、えーっと、仕事してるところとか…かっこいいし、時々少年に戻ったみたいにはしゃいでるところとかも好きかな…」
押しに負けて、恥ずかしがりながら質問に答えていたところ、バイクが目の前に止まった。
「あ、ゆうが!」
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流 - 見つけたので読んでみたら懐かしくなってロスになってしまいました！凄く良いお話ばかりですね。更新があればkneさんのお話待ってます！ (4月21日 2時) (
レス) id: 3b26bb41f1 (このIDを非表示/違反報告)
lemon - リクエスト書いてくださって本当にありがとうございます！しゃかさんの口調が本当に大好きなので上手くトレースされていてスラスラ引っかかることなく読めました！私が見たかった話そのもので本当にめちゃくちゃ好きです😘 (12月26日 9時) (レス) id: 07a8a3ab03 (このIDを非表示/違反報告)
ねるねる(プロフ) - ありがとうございます!そう言ってもらえるととても嬉しいです! (12月6日 21時) (レス) id: 4974eeeb32 (このIDを非表示/違反報告)
miyaana(プロフ) - 好きです！応援してます！ (11月24日 17時) (レス) id: dd83a370ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねるねる | 作成日時：2023年10月22日 22時
