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それから数日。
「あ、Aさん久しぶり〜。どう？釈迦さんと数日行動してみて」
お昼ご飯を食べていると、渋ハルがピザを片手に話しかけてきた。
「えっと…」
「もしかして、うまくいってない？」
「うーん、釈迦さんはめっちゃ協力してくれるんだけど、みんな釈迦さんの圧に負けて白状してくれるんですよね」
「そっちかなるほど…。ちょっと僕からも言ってみるわ、釈迦さんに」
「ん？俺？」
横を見ると、ホットドッグを食べている釈迦さんが歩いてきた。やっぱり隈が治ってない。
「釈迦さーん、だめじゃないっすか、Aさんの成長を妨げちゃ」
「俺そんなことしてる？」
「犯人に圧かけて自白を促してるって聞いたんすけど」
「それはさ、Aさんに喋らせる隙すら与えないやつがあまりにも多くて」
「1人で何とかできるようにって話だったじゃないですか。ねえ、Aさん」
「それはそうですね。ずっと釈迦さんにつきっきりでいてもらわないとなのは申し訳ないんで」
「ていうか別に言い返せなくてもよくね？何なら俺バディ固定してもいいよ。あ、それか刀作ろうか？」
「しゃ、釈迦さん疲れてません…？」
困惑する私に、ため息をつく渋ハル。どこが悪いんだ？みたいな顔をしている釈迦さん。
「釈迦さん、疲労でテンションおかしくなってるでしょ」
「ガンライセンスの電話掛かってくるの嫌って言ったじゃないですか」
「それしばらく俺が電話に出てたら掛かってこなくなるんじゃね？」
「もう過保護な親じゃん」
ここまで意地でも引かない釈迦さん珍しいな…。どう説得しようか考えていると、署の出口からこちらに走ってくる人影が見えた。
「あ、Aさーん!あの、ガンライセンス…」
「あっきなこさん」
「おい、何なめとんじゃ!」
「ひいっ、ごめんなさいぃ!」
びびるきなこさん。確かに私に話しかけたのにキレた釈迦さんがやってきたら怖いか…
「もうだめだ、釈迦さんは僕が思ってたより親バカだったわ」
「お、親バカ…w」
私は今にも刀を抜こうとしている釈迦さんのところへ歩いて行き、スッと刀を押さえた。
「釈迦さん、心配してもらえるのは嬉しいんですけど、やっぱり1人で何とかできるようになりたいので、見守っててもらえませんか？」
「えぇー…わかった」
「じゃ、お昼のパトロール行きますか」
パトカーに乗り込む二人を見ながら、渋ハルはやれやれと肩をすくめた。
「結局釈迦さんをなだめられるAさんが最強、ってことか？」
続く
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流 - 見つけたので読んでみたら懐かしくなってロスになってしまいました！凄く良いお話ばかりですね。更新があればkneさんのお話待ってます！ (4月21日 2時) (
レス) id: 3b26bb41f1 (このIDを非表示/違反報告)
lemon - リクエスト書いてくださって本当にありがとうございます！しゃかさんの口調が本当に大好きなので上手くトレースされていてスラスラ引っかかることなく読めました！私が見たかった話そのもので本当にめちゃくちゃ好きです😘 (12月26日 9時) (レス) id: 07a8a3ab03 (このIDを非表示/違反報告)
ねるねる(プロフ) - ありがとうございます!そう言ってもらえるととても嬉しいです! (12月6日 21時) (レス) id: 4974eeeb32 (このIDを非表示/違反報告)
miyaana(プロフ) - 好きです！応援してます！ (11月24日 17時) (レス) id: dd83a370ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねるねる | 作成日時：2023年10月22日 22時
