�� ページ15
「そこのバイクー!止まりなさーい!止まらないと公務執行妨害つきますよ？」
「ええんやな？ええんやな？パトカーでひくぞ？おらぁ!」
「うわぁ!」
しびれを切らした釈迦さんが、パトカーでバイクをはねる。
「逮捕じゃ!」
「俺何もしてないってー!」
バイクに乗っていたのはローレンさんだった。ゴッファミはボスがメカニックだからか、いっつも良い車乗ってるなあ。私はバイクを押収しながらカスタムに感心していた。
「バイクの中に入ってた銃と違法な物品も押収しますねー」
「は!？何もしてない人から押収するんすか、この街の警察は!？」
「おい、しらばっくれても無駄――」
いつものように対応しようとした釈迦さんが、ぴた、と動きを止めた。それから私の方を向いて、ローレンさんを指さした。1人で対応してみろ、ということだろう。
「えっと、ローレンさん、あのコンビニは防犯カメラが付いてて、さっきローレンさんがいたのを署員が確認してるんですよね」
「俺普通に買い物してただけですよ？ギャングだからって疑ってるんですか!？」
「いやあの、強盗が起きたときはローレンさんしか「えちょっとひどくないすか？先入観持ちすぎんのは良く無いっすよAさん。」
「あの、だから「俺やってないんで押収したもの返してほしいんっすけど、いいっすよねAさん。ねえ返して返して返し――」
「1回静かにしろローレン。俺にごねる時のスピードでしゃべんな。練習になんねえだろうが」
私が話し出すタイミングを完全に失い、いつものように押され書けていたからか、釈迦さんが助け船を出してくれた。首筋に日本刀を当てられているローレンさんの額に、つーっと汗がつたうのが見えた。
「釈迦さんありがとうございます、でもさすがにその状態はローレンさんがかわいそうなので放して大丈夫ですよ…？」
「いやいやこいつめっちゃ喋るから、最初の練習だしこんくらいでちょうど良いって。さっきの続き喋っていいよ」
「は、はい。えっと、さっき強盗の通知が来たとき、店内にはローレンさんしかいなくて…」
改めて説明したところ、しぶしぶ犯行を認めてくれたので、そのまま警察署に連行しようとパトカーに乗せる。
「その調子その調子。上手くできてんじゃん」と釈迦さんがニコニコしながら褒めてくれたが、これは私の手柄というより、ほとんど釈迦さんの圧と日本刀のおかげなのでは。いいのかこれで感がすごい。
渋ハル、この計画ホントに大丈夫…？
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流 - 見つけたので読んでみたら懐かしくなってロスになってしまいました！凄く良いお話ばかりですね。更新があればkneさんのお話待ってます！ (4月21日 2時) (
レス) id: 3b26bb41f1 (このIDを非表示/違反報告)
lemon - リクエスト書いてくださって本当にありがとうございます！しゃかさんの口調が本当に大好きなので上手くトレースされていてスラスラ引っかかることなく読めました！私が見たかった話そのもので本当にめちゃくちゃ好きです😘 (12月26日 9時) (レス) id: 07a8a3ab03 (このIDを非表示/違反報告)
ねるねる(プロフ) - ありがとうございます!そう言ってもらえるととても嬉しいです! (12月6日 21時) (レス) id: 4974eeeb32 (このIDを非表示/違反報告)
miyaana(プロフ) - 好きです！応援してます！ (11月24日 17時) (レス) id: dd83a370ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねるねる | 作成日時：2023年10月22日 22時
