�� ページ35
ゴスッ。
薄暗い部屋の中で鈍い音がするとともに、右頬の痛みが強くなったのがわかった。
「もう一度言う。俺らに協力しろ」
「いやです」
私に折れる意思がなさそうなことを感じ取ったのか、男は大きくため息をついた。
「何も一緒に強盗しろって言ってるんじゃねえんだ。俺たちはまだロスサントスに手ぇ出し始めたたばっかりで、大した人脈もねえんだ。せめて警察に味方がいれば、他のギャングとも上手くやっていけると思うんだよ。金なら十分払うから、嬢ちゃんにとってもいい話だろ」
もう1人の男が、たばこをふかしながらそう言った。
「こいつのいうとおりだぜ。長い時間こうしてるのも疲れるだろ、協力すると言ってくれるだけでいいんだ」
「絶対に言いません」
私はきっぱりとした口調で宣言する。
誘拐されてから時間が経っているはずだから、もうすぐ警察が突入してくるだろう。
この街に来たばかりならば、ＧＰＳの存在も知らないはずだ。注意を引きつけておかないと。
「ロスサントス市警はね、こういうときにみんな決まって言う言葉があるんですよ」
「何だよ」
「警察はテロリストとは取引しない!って」
「は、テロリスト？なんだよこの街の警察は腐ってねえって言うのかよ」
「もちろん」
「ほんっとに口数の減らない奴だな、まだ…」
ドオオオオン。
その瞬間、ドアが爆発によって破壊され、突入してきた釈迦さんがテーザーガンをうって男二人を倒した。
「ロスサントス市警じゃ、神妙にせんかい!」
「Aちゃん、大丈夫!？」
続いて入ってきた叶くんを見て、私は心の底からほっとした。
「叶くん、非番なのに来てくれてありがとう」
「Aちゃんが危険って聞いたら来るに決まってるよ。…その顔、こいつらに殴られたの？」
「うん」
「すぐ手当てしてもらおう。猫麦こっち来て」
「はい猫麦ですー!外で応急処置しますねー」
そうして、私はとろちゃんに担がれながら部屋を出て行った。
Aの姿が見えなくなるとすぐ、叶は地面に倒れている男に蹴りをいれた。
「ぐふっ」
「おい、Aちゃんに手ぇ出してタダで済むと思うなよ」
そういって今度は殴ろうと腕をつかんだ叶を、一本の腕が制止した。
「釈迦さん、止めないでください」
「先に留置所つれてこう、あそこなら何してもいいから」
「わかりました、僕ちょっと電話かけるんで先行っててください」
部屋に残った叶は、おもむろにスマホを取り出した。
「もしもし葛葉？お願いがあるんだけど…」
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しぃ(プロフ) - わわわわ！！vnlさん！！！ありがとうございます！！！めっちゃいい！！キュンキュンしました！！！ (10月17日 23時) (
レス) id: 09b9babe7c (このIDを非表示/違反報告)
れ - 本当にまた来てくれるの嬉しすぎますよね！リクエストも書いてくれると宣言しとくださってありがとうございます！すごく楽しみに気長に待っていますね！新しい章も楽しみにしてます！一緒にGTAが戻ってくるまで待ちましょうね！ (10月17日 15時) (レス) @page49 id: 0e2a34e66e (このIDを非表示/違反報告)
umineko(プロフ) - ねるねるさん» 書いて頂けるんですか！？ありがとうございます🙇♀️救急隊女子も参加するとか最高です！いつまででも待つんで自分のペースで頑張って下さい！！ (9月27日 0時) (レス) id: 79e6e18a4b (このIDを非表示/違反報告)
ねるねる(プロフ) - uminekoさん» ありがとうございます!警察女子会でよければ書けると思います!もしかしたら救急隊女子とかも参加するかもしれないです! (9月11日 0時) (レス) id: 4974eeeb32 (このIDを非表示/違反報告)
umineko(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます。ほんっっとに良ければでいいのですが、サポートさんのツーショットでオイルリグベイトになってしまった事件？に夢主が加わってもっとカオスになった、とかロスサントス警察女子会in遊園地を読んでみたいです！長文失礼しました (9月3日 23時) (レス) @page4 id: 79e6e18a4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねるねる | 作成日時：2023年8月3日 9時
