紅一点は男前？6 (ページ8)

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nb side

遡ること引越し直後。

毎日のように家具家電が家に届いた。
驚くことに差出人は全部A。

Aが直接持ってきた物も合わせるとまぁまぁな量になるわけで……

nb｢あのさ、お前買うだけ買って持ってくるけど一体いくら使ってるわけ？

引越し祝いにしては多すぎるだろ。｣

A｢あぁこれ？みんなからの引越し祝いだよ？｣

nb｢…は？｣

A｢しょっぴーの家、涼太とお揃いにしたいな〜

って独り言のつもりだったんだけど、亮平とラウちゃんに聞かれてて(笑)
2人から話を聞いた他のメンバーもだったら俺らからの引越し祝いはAが決めていいよ。
舘さん家にある物たちを知ってんのAだし。

って言われたからみんなにお金だけ貰って全部私が買った！！！｣

いやいや、そんなことでドヤってくれるな。

てか涼太は断れよ…

nb｢ありがた迷惑〜…｣

みんなも何やってくれてんの？

A｢みんなからのお祝いだよ？捨てたりしないよね？｣

nb｢うぜぇ……｣

外堀から埋めてくんじゃねぇよ。

A｢しょっぴーはそんなことしないもんね？｣

上目遣いで煽るようなこと言ってくる辺り、

性格悪いよな、こいつ。

Aに流されてまんまと全てを許してしまったあの時の俺に言いたい。

なんで引越し祝いだけで十分だって念を押さなかったんだ俺！！

引越しから数週間

A｢やっほ〜｣

挨拶もそこそこに勝手にリビングの棚に置かれた鳥の人形。

nb｢おい。また変なもん持ってきたな？

マジでいらんぞ。それ持って帰れよ？｣

A｢やだ！！さすがに生き物をあげる訳にはいかないから人形にしたのに！！｣

はぁ！？

あ……もしかして

nb｢……レインボーローズの代わり？｣

A｢ピンポーン！！！｣

当たってても嬉しかねぇって。

nb｢そこまで再現する必要なくね？｣

A｢大ありでしょ！！レインボーローズと同じ色味の子探すの苦労したんだから〜｣

nb｢変なとこに力注ぐな。｣

こんな感じで俺の家に来る時は大体置きたい物がある時。

置いたあとは気が済むまで喋って
気が済んだらじゃあね〜って涼太の家に行くんだけど…

nb｢あっ！！くそ…やられた…！！｣

どんだけ持って帰れって言ってもAと話してるうちに俺も忘れちゃって…

Aを見送った後部屋に戻ってから気づく。

結局俺ん家の物になんのかい。