紅一点は男前？6 (ページ7)

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お嬢のペース。ページ7

nb side

nb｢はぁ、またかよ……｣

俺が頭を抱える原因。

事の発端は俺が引越したことで涼太と家が近くなったことにある。

言っとくけど涼太の家の近くを狙ってたわけじゃないからな！！

たまたまいいなと思った部屋がここだっただけ！！
勘違いすんなよ！！！

……もとい。

で、だ。

お察しの通り、このことを知ったら大騒ぎする奴らがいるだろ？

特にA。

涼太の家に来るついでに俺の家に来ては何かしら置いていく。

nb｢おい。これ置いたのお前？｣

A｢ん？うん。涼太ん家と同じやつ。｣

nb｢いやいらねーわ。｣

A｢しょっぴーどうせ持ってなかったんだからいいじゃん。｣

nb｢……はぁ？なんでだよ。｣

今日は寝室用のアロマディフューザー。

毎回毎回、ご丁寧に涼太とお揃いの物をわざわざ買ってきやがる。

nb｢お前のせいで俺の家に物が増えてく一方なんだけど？｣

A｢はぁ？私の"おかげ"でしょー？！｣

引越しのタイミングで家具とか新調する予定だったから断捨離してきたけどさ。

必要だったから有難かった物もあるけどさ。

nb｢だとしてもアロマディフューザーはいらん。｣

A｢嘘つけ！！歌舞伎の時楽屋に涼太と同じやつ置いてるくせにー！！｣

nb｢いや…まぁ、そうだけど……｣

くそぉ、痛いとこついてきやがる…

それはそれ、これはこれじゃん…！？

nb｢ったくもぉ、お前何がしたいわけ？｣

A｢せっかくだから涼太としょっぴーのお揃いを増やしてる。｣

nb｢そんなことしなくていいから。｣

なんでこうなるかな…ったく…

こんな事になるなら引越しするなんて言うんじゃなかった…

A｢じゃあ涼太ん家に住む？｣

じゃあの意味がわからん。

nb｢なんでだよ！住まねーよ。｣

A｢ならダメだね。ここは第2の涼太ん家にする！｣

nb｢はぁ？！もう本気で意味わかんねーから！｣

何考えてんだ？こいつ。

A｢涼太がいない時しょっぴーの家にいれば涼太が帰ってきたらすぐ行けるしー

もし涼太が泊まりの仕事ってなった時はここが涼太ん家っぽかったら安心じゃん？私が。｣

nb｢お前シバくぞ？自己中すぎ。｣

私が。じゃないのよ。

てか涼太いないなら自分ん家帰れよ。

A｢だってさぁお家に1人はつまんないでしょー？｣

nb｢知らん。帰れ。｣