鬼灯の冷徹オタク女子、地獄に落っこちた☆ (ページ25)

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２４話　あなたの血ページ25

ある日…

閻魔大王に書類を出し

鬼灯さんに報告

ふー、仕事終わったぁ

あ、ケガは治ったよ

鬼灯「Aさん」

貴女「あれ、鬼灯さん」

書類は出したのに、どうしたのかな

鬼灯「白澤さんが、桃源郷に来てほしいそうです」

桃源郷に？

なんだろ…

鬼灯さんとともに、桃源郷に行く

白澤「あ、Aちゃん、来てくれたんだ…って闇鬼神つきかよ…」

鬼灯「ひとりで来させるわけないでしょう」

また睨み合い

貴女「あ、あの…ご用は？」

白澤「あ、そうだった、Aちゃんの血を調べてみたんだけど…」

あ、そういやあの葉っぱ白澤さんにあげたって

鬼灯さん言ってたな

白澤「Aちゃんの血、特殊な効果があるみたい。もう少しもらって、詳しく調べたいんだけど…」

それ、鬼滅でいう、稀血ってことか？

白澤「いいかな？」

うーん…血ぃ採られるのかぁ…

血液検査とか、苦手な方なんだけど…

でも…

貴女「うん、分かった」

白澤「ありがとう、Aちゃん！」

白澤さんはそう言うと、注射器を取り出した

うぅ…コレで泣く子供の気持ち分かるなぁ

腕を消毒

貴女「……っ」

見たくなくて、顔を片手で押さえる

すると、鬼灯さんが抱きしめてくれた

そのぬくもりに少し安心する私

チクッ

ちゅーー

血が抜かれる感覚

…ちょ、長くない？

たっぷりあった方がいいのかな

白澤「…はーい、終わり」

白澤さんは針を抜く

イテッ

針抜くときが嫌なんだよなぁ

貴女「ふー……けっこう採ったね…」

白澤「ごめんね〜、これくらいないと分からないから」

ぺた、と私の腕にちっちゃい絆創膏を貼る白澤さん

白澤「ありがとね」

そう言って私の頭をよしよしする白澤さん

その手をぺしっ、と払う鬼灯さん

鬼灯「血液検査は終わりでしょう、帰りますよ」

白澤「たくもー、お前ホントに…」

貴女「白澤さん、私ちょっと疲れたかも…」

白澤「そう？あとはゆっくりしてね」

この人ホント女の子には態度変わるな

ま、嫌いじゃないんだけど

貴女「じゃあね、白澤さん」

白澤「また来てね」

鬼灯「……ﾁｯ」

そばで鬼灯さんが舌打ち

ホント嫌いなんだな白澤さんのこと

そう思いながら、私たちは地獄に戻った

部屋に戻ると、疲れが出たのかすぐ寝ちゃった

私は知らなかった

寝た私に、鬼灯さんが甘くキスをしたことを…