２話 呼び方 ページ3
ある日…
鬼灯「Aさん」
貴女「あ、はい鬼灯さま」
呼ばれて振り返る
鬼灯「思ったのですが…なぜ貴女、様づけなんですか」
貴女「えっと…」
唐瓜くんたちもそう呼んでたし
ならった方がいいかなと
貴女「郷に入りては…」
鬼灯「言いたいことは分かりますが落ちつきません」
いや言わせてくれや
鬼灯「貴女、生前は私を鬼灯さんと呼んでいましたよね」
見てたのか…
浄玻璃の鏡で見てたのかな
貴女「わ、私はひらがなの“さま”で…」
鬼灯「変わりませんよ、前と同じように呼んで下さい」
それって…
鬼灯さんと呼べと？
貴女「……」
どうしよ…
でもやっぱり、急になれなれしくなんかできない
テレビ越し、本越しだったからそう呼べたけど…
ご本人を前になんて…
貴女「…時間を下さい」
鬼灯「３分でお願いします」
貴女「いや短っ！」
せめて１週間は下さいな
まだ就いたばかりなんだし
鬼灯「炭治郎さんたちは普通に呼んでいたのにですか？」
貴女「なぜバレた！？」
あ、思わず…
貴女「…やっぱり鏡？」
鬼灯「はい、浄玻璃の鏡で」
やっぱりかぁ…
冨岡さんむぎゅーしてたのも見てたのかな
てか忙しい割に何で…
鬼灯「あと２０秒…」
貴女「えっ」
鬼灯さまが懐中時計を見てる！？
てか計ってたのか！
貴女「分かりました、鬼灯さん！」
鬼灯「…よろしい」
パタ、と懐中時計を閉じ、懐にしまう鬼灯さま…
鬼灯さん
貴女「ふぅ…」
息をついて、汗を拭う
鬼灯「貴女との距離は、この方がいいですから」
ぽつり
鬼灯さんが呟いた
どういう意味だろ…？
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Nami☆ - 紫音さん» ありがとうございます！😄 (2月8日 18時) (
レス) id: 7f8b02d024 (このIDを非表示/違反報告)
紫音 - 39ページめちゃ最高です!! (2月7日 22時) (レス) @page40 id: cfb03159a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Nami☆ | 作成日時：2024年1月15日 11時
